4月30日から開演「虞美人」 桜乃彩音さんのラスト公演

 

   


 
 退団記者会見より引用

 桜乃彩音(さくらの・あやね)さんが2009年11月26日、宝塚歌劇団事務所で退団会見を行った。サヨナラ公演は36年ぶりの再演となる1本立て大作「虞美人−新たなる伝説−」で、宝塚大劇場公演は2010年3月12日〜4月12日、東京宝塚劇場公演が同4月30日〜5月30日。

 淡いベージュのワンピースに同色のレースのボレロというファッションの桜乃さんは、落ち着いた表情で会場に現れた。まず、小林公一宝塚歌劇団理事長が「彼女は若くしてトップ(2002年入団、2006年娘役トップスター就任)になり、さまざまな役を演じて成長して、存在感のあるスターになった。卒業する日まで、ますます輝いていけるようにサポートしたい」とあいさつ。桜乃さんは「芸事は磨けば磨くほど目標が高くなっていき、ゴールはないと思いますが、自分なりの達成感をもちましたので、退団を決意致しました」と心境を述べた。


 娘役トップに就任して以来、退団時期は常に考えていたそうだが、具体化したのは、2009年7月に「ME AND MY GIRL」(大阪・梅田芸術劇場メインホール)でサリーを演じたとき。「毎日が幸せで、心が満たされたように感じました」という。相手役の花組トップスター、真飛聖(まとぶ・せい)さんには「外伝ベルサイユのばらアンドレ編−」の東京公演に向けての集合日に打ち明けた。「驚かれましたが、“最高に幸せな卒業ができるように願っている。最後までついて来いよ”という、あたたかいお言葉をいただきました」。


 思い出に残る作品は、2006年全国ツアー公演「うたかたの恋」のマリー役、

  写真=「うたかたの恋」 左=桜乃彩音さん 右=春野寿美礼さん

2009年「太王四神記」 (動画) のキハ役をあげた。「マリーはやってみたかったあこがれの役、シンの強いキハは演じながら尊敬できました」。



最後の作品でタイトルロールを演じる「虞美人」については、「真飛さんと夫婦役になるのが光栄です。全身全霊で演じたい」と話した。


 退団後については「今はきょうからお稽古が始まる『相棒』のことで頭がいっぱいで…。いろんなことに挑戦したいとは思いますが、退団後にゆっくり考えます」と言い、“寿”も笑顔で否定した。


 桜乃さんは、正統派娘役らしい清楚な美貌とダンス力で早くから注目され、2003年の宝塚バウホール公演「二都物語」で初ヒロインとなるルーシー役に抜擢された。新人公演の初ヒロインは2005年の「マラケシュ・紅の墓標」。

 2006年3月の大阪シアター・ドラマシティ公演「Appartement Cinema」 (動画) から、花組トップスター春野寿美礼(はるの・すみれ)さんの相手役として娘役トップに就任。

 写真=左:桜乃彩音さん 右:春野寿美礼さん (2007年当時)
     


大劇場のお披露目公演は6月の「ファントム」 (動画)クリスティーヌ役だった。

 2008年の名古屋・中日劇場公演「メランコリック・ジゴロ」のフェリシア役から、真飛聖さんの相手役をつとめている。

   

ランキングに参加しています。愛のクリックを!
にほんブログ村 演劇ブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村