虞美人ー新たなる伝説ーを観てきました。(その2)


新人公演では短縮型だったので、項羽陣営にいたはずの韓信がいつのまにか劉邦側についていたり、わらべ歌の流行で項羽と虞姫が故郷の楚に「錦を飾る」帰国をしてしまうのかが、本公演では良くわかります。

   


 さて、この回の公演は男性が多かった。カップルも多いがわたしのように一人で観劇する人もいる。宝塚歌劇の初期は男性が主で、掛け声も掛けられていたらしい。しかし、私が頻繁に通いだした5年前からでも、掛け声は聞いたことがなかったけれど、前方(わたしの席は21列)下手側の男の人からブラボー(宝塚歌劇は女性だけだから、用法的には特定のスターさんならbrava(ブラヴァ)で複数を対象とするならbravi(ブラヴィ)であるが、男役さんに対する称賛なら正解かな?)と声がかかったのは驚いた。なんだか宝塚の鑑賞の作法がまたすこし変化する予兆かもしれない。
 

私には羽根がある
 項羽 私には羽根がある / 人にはない羽根がある / 羽根を持って生まれたからは / 羽ばたけるかぎり飛べと / 幼いころに亡くなった / 父の声がこだまする

 兵士達 誰もが王になれる / 「そんな世の中だ。」 / 誰もが天子になれる / 「そういうせの中が来た…!そして最後には。」 / 項羽 誰かが天子になる / 私には羽根がある / 人にはない羽根がある  / 羽根を持って生まれたからは / 力のかぎり 飛ぶ!

  

 
 真飛さんはさすがでしたが、今公演は桜乃さんのためにある。第2幕第19場のデュエットダンスは最高でした。普段は娘役への拍手はすくないけれど、今日は違いました。散り行く「桜」を惜しむ万雷の拍手でした。


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