戦国時代のおにぎり出土、新潟・妙高の鮫ケ尾城跡
 戦国武将、上杉謙信の後継者をめぐる「御館の乱」の舞台となった新潟県妙高市の鮫ケ尾城跡で、戦火で焼けたとみられる炭化したおにぎり4個が、市の発掘調査で出土していたことが22日、分かった。

 当時は雑穀を混ぜたおにぎりが一般的だったが、出土したおにぎりは米だけの“銀しゃり”。市の担当者は「謙信の養子の景虎陣営が、最後の戦いを前に武将らに振る舞ったのではないか」と話している。

 おにぎりは2006年度の調査の際に、城内の「三の丸」付近で陶片とともに見つかり、握りこぶしほどの大きさで、重さは約40グラム。市が国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)に鑑定を依頼したところ、手で握ったり、葉でくるんだりした痕跡が見つかり、おにぎりと判明した。具は見つかっていない。炭素測定で戦国時代のものであることも分かった。〔共同〕(00:22)

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