ネットの危険性

 ネット情報の表と裏があらわれた顕著な例である。ネットの即時性と利便性はハードの普及にしたがい全世界をニュースがかけめぐることになった。しかし、この件で無意識なデマではなく悪意をもったデマが流布(いかにも本物のように)されたことに今日的な危険性がある。「反日」は今後かなりヤバイ、ゆえに「イタズラ」の範囲を超えていると思う。
毎日新聞 2005年4月15日より引用。

 中国語サイト:虚偽の留学生殺害報道 悪質ないたずらか 
 関西、中部地方を中心とした在日中国人向け新聞社「関西華文時報」(大阪市中央区)が発信したとの形で、「中国人留学生が日本で殺された」とする報道が14日朝、米国のインターネットの中国語ニュースサイトに掲載された。この新聞社は「虚偽だ」と否定し、ニュースは削除された。

 中国外務省も14日夜、「事実に反する」との報道官談話を発表した。反日デモなどの動きに便乗し、日中関係悪化を狙った悪質ないたずらの可能性が強い。

 記事は「12日夜、関西の中国人留学生2人が仕事帰りに日本人に襲われ、男性1人が死亡した」という虚偽の内容。関西華文時報の発行人、黒瀬道子さんによると、掲載されているのに気づいたのは、中国語ニュースばかりを集めて掲載している米国の有名サイト。抗議して削除してもらったが、同じニュースが香港や中国のサイトをはじめ、多数の中国語系掲示板にも掲載され、手の付けられない状況になった。

 黒瀬さんは「反日の動きで在日中国人は非常に困っており、私たちも心を傷めている。こうした記事が流されていることについては大変憤りを感じています」と話している。【小谷守彦】

参照=http://blogs.yahoo.co.jp/moriguticity/1529800.html