選手の名前を敬称も付けない 指導者にろくな人物は いない

塚原女子強化本部長との一問一答は以下の通り。


−「五輪にはいけないと言われた」という宮川選手の発言について


塚原氏 宮川は(全日本)種目別選手権でも床7位、跳馬7位だった。東京五輪はチームと種目別合わせて6人出られる。彼女は(当落線上の)微妙な状況で、けがもしているし、失敗もしていて「こんなんじゃ五輪にいけないよ」とは言った。「五輪にいけない」の言葉の前に前段がある。東京五輪は選考会がちゃんとあるので透明性のある選考はしている。選考の仕方の詳細はまだ決まっていない。選手選考とかは私が案を出すけれども、決めるのは、遠征も含めて全部常務理事会で決定する。


−「速見コーチの100倍は教えられる」という発言について


塚原氏 言っていない。


−宮川選手は塚原氏から「宗教みたいね」と言われたと言っている


塚原氏 NTC(ナショナルトレーニングセンター)で説教されて、1時間立たされているのは見たことがある。跳馬の陰の見えないところに連れて行って見えないところで全く何をしているのか…。強化本部長として焦った。NTCでのこれは大問題になる、と。だからすぐに協会に報告して「急いで調査してください」と言った。苦情は受けた以上は調査しないと。(7月)11日から(弁護士が)コーチ4人、選手3人に対して聞き取りを初めて、15日に宮川と話をした。


「これは暴力ではないか?」と宮川に聞いたら、最初は否定した。目撃者も7人いるし「多くの証言があるからだめよ」と言ったら暴力は認めたけれど、宮川は「練習指導の一環だと思っています」と答えた。親は知っているのと聞くと「容認しています」と答えた。コーチ、親と一緒にチーム宮川でやってきたと言って、かたくなに言うことを聞かなかった。暴力があるのを家族も認めているのは異常でしょ? 「あら〜宗教みたいね」とは言った。それがだめなの? 女の子がたたかれていることがおかしい。たたいたら強くなるというのは間違いですよ。


−宮川選手に対して自身が監督を務める朝日生命への勧誘はあったのか


塚原氏 練習拠点としてNTCが使えない時は、2020特別強化選手は朝日生命の体育館が使える。コーチの補助も必要なので「朝日生命の体育館で練習しなさい」とマネジャーを通して提案した。


−速見コーチが宮川選手への暴力指導で無期限登録抹消処分を受けた後、宮川選手が7月の合宿で「帰りたい」と発言したことについて


塚原氏 宮川が「合宿を離れたい」と言った。勝手に休んだり合宿を抜けたりするのはわがまま。試技会も参考にしたり、合宿で分かることもあるし「帰りたい」はだめよ。「足が痛いから何もしていないじゃない」と言った。


−宮川選手は会見で「他の選手も同じことを思っている」と主張


塚原氏 選ばれない選手はそう思っているかもしれないね。


−圧力はあったのか

塚原氏 全部こういうふうに(雑談で)話していることです。圧力なんかありませんよ。


−自身は何も悪いことはしていないという認識?


塚原氏 悪いことはしていないし、宮川が勝手に言っていること

フジテレビの三田友梨佳アナウンサー(31)が30日放送の同局系「直撃LIVEグッディ!」(月〜金曜・後1時45分)でこの日朝に体操協会の塚原光男副会長(70)が2016年リオ五輪代表の宮川紗江(18)の、体操協会の塚原千恵子・女子強化本部長(71)からパワハラを受けたとの告発を「全部ウソ」と発言したことに疑問を投げかけた。

 三田アナは宮川の会見を「すごく冷静でしたし、しっかりしていますけど」とした上で「でも、やっぱり18歳の女の子じゃないですか。だから、塚原さんの思いとは食い違っている点はあったのかもしれないですけど、大の大人が勇気を持って、こうやって話した宮川選手のことを全部ウソって言い切ってしまうことがどうなんだろうと思ってしまって」と見解を示していた。