上原・田澤両投手 おめでとう

　田澤純一

　カージナルス１−６レッドソックス（３０日、ボストン、ワールドシリーズ第６戦）レッドソックスに所属する４人の日本人スタッフも歓喜の美酒に酔いしれた。

　メジャーに昇格して７年目の高橋真彩トレーナーは２度目のワールドシリーズ制覇を味わった。松本重誠通訳と内窪信一郎トレーナーは上原とともに今季から加入。２００８年に広報スタッフに加わった吉村幹生広報は「選手に感謝です。引き続き、少しでも選手の力になれれば幸せです」と話した。（共同）

毎日新聞　2013年11月01日　10時59分（最終更新　11月01日　11時55分）

　【ボストン小坂大】米大リーグ・レッドソックスが４勝２敗でカージナルスを降して６年ぶり８回目の優勝を果たしたワールドシリーズから一夜明けた１０月３１日、地元紙ボストン・グローブなど各紙は優勝投手となった上原の写真を１面で掲載して「よみがえったレッドソックスが傷ついたボストンに世界一をもたらした」と報じた。

　昨年のレッドソックスはチーム内の不協和音から主力を大量に放出して地区最下位に沈んだ。今年４月には多数の死傷者が出たボストン・マラソン爆破事件で市内は悲しみに包まれた。各紙はチームが上原を含めた補強に成功して生まれ変わったことを挙げ、０４年と０７年を合わせてこの１０年間で３回目となる頂点に立って市民に光をもたらしたことをたたえた。

　ボストン市内では喜ぶ市民の姿が明け方まで見られ、地元テレビ局もレッドソックス一色。米大リーグ機構は６−１でカージナルスを降して優勝を決めた第６戦のボストン地域でのテレビ視聴率が５５．２％だったことを発表した。上原が九回を３者凡退に仕留めた優勝決定の瞬間は、テレビ観戦していた８６％の視聴者がチャンネルを合わせたという。

　ボストン市は優勝パレードを２日午前１０時（日本時間同午後１１時）に本拠地フェンウェイ・パーク付近から開始することを明らかにした。

　また、米国野球殿堂（米ニューヨーク州クーパーズタウン）はワールドシリーズで上原が履いていたスパイクや最優秀選手となったオルティスのバットなどが寄贈されたことを発表した。

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