左派の風が吹いている 欧州

メルケル独首相が率いる与党CDU、最大州の議会選で大敗

2012.05.14 Mon posted at: 11:07 JST ベルリン(CNN)


 ドイツ最大の人口を擁する西部ノルトライン・ウェストファーレン州で13日、議会選が実施され、メルケル首相が率いる与党キリスト教民主同盟(CDU)が敗北した。連邦議会への直接の影響はないものの、メルケル政権への打撃は避けられそうにない。

国内テレビ局が伝えた集計によると、CDUの得票率は26%にとどまった。中道左派社会民主党(SPD)が38%の票を獲得して第1党となり、SPDが連立を組む見通しの緑の党は11%だった。

ノルトライン・ウェストファーレン州はデュッセルドルフやケルン、ボンなどの大都市を擁する州で、長年SPDの地盤だったが、2005年の選挙ではCDUが勝利し同年のメルケル政権誕生につながった。今回の同州でのCDUの得票率は過去最低とみられる。連邦環境相から同州首相の座を目指したCDUのノルベルト・レトゲン氏はテレビ局とのインタビューで、「苦い敗北だ。大変つらい。私の負けだ」と話した。

CDUは先週の北部シュレスウィヒ・ホルシュタイン州の議会選でも低い得票率にとどまっていた。