第22回参議院議員選挙 はじまる


 過去に国政選挙から町会議員選挙まで関わってきましたが、「選挙期間(本番)」はもうほとんど お祭り です。もちろん初めから結果がきまっているのではなくて、選挙公示(あるいは告示)前から 選挙 は始まっていて、当選(あるいは落選)への予感が高まってくるのです。最初は不利でも、潮の流れのように、急激に優勢になる選挙もあり、絶対有利とされていたあ候補者が失速していくのも見てきました。 
 また、候補者の力を倍以上にする「風」もあり、たとえすばらしい候補者でも突然吹く「逆風」に飲み込まれる場合もあります。 それに選挙(事務所)はおもしろいところです。まず人間関係(これがやっかいですけど)が強烈です。選挙に対する意識の強弱があり、候補者への思い入れの強弱、事務所運営の上手下手など、選挙(準備段階こそ真の本番)前に崩壊する陣営だってある。

 地方(ひらたくいえば田舎)では、前述したように、ほんとの「お祭り」もある。みなさんご存じのように「公選法」は、ほとんどなにもしてはいけない、と書いてある法律です。しかし、取り締まるのはこれが難しい。都会のようにこの政治家を(国政では新人候補(脇が甘い)が多い)と「狙い撃ち」(わたしの経験では告示前から選挙事務所の道路をはさんだビルから人の出入りを監視された)するといったことが、田舎ではなかなかできない。町会議員選挙あたりでは一昔前なら「連日酒盛り(朝からきて夜食まで食べている人がいた)」=さすがに最近は減少しているが、町や村では一大イベントなのだ。

 マスメディアは「選挙」をきれいごとのように報道する。利権もからむし、自分の出世にもかかわる。有権者の「代理戦争」といってもいい。勝ちにこだわる「小沢一郎」をマスメディア(雑誌も含む)は揶揄するが、当選と落選の落差をしらない人がいう言葉である。小沢氏が何億あつめたとこ批判するが、米国ではその数倍〜数十倍をあつめても、批判されることはありえない。それよりも政治資金が集められずに選挙を断念する人(大統領選挙など)が多い。

 小沢氏は新人候補に 辻立ち1日50回を課しますが、これは本当にすごいことで良いことだと思います。宣伝車や電話作戦も効果はかなり昔にくらべると下がってきています(電話は新聞社の世論調査並みにあてになりません=選挙事務所では評価ランクを集計しますが、たとえばAランクが1万だったとすれば、これを2倍(1世帯を2人とする)して、それに投票率を掛けて、それに(変動値)何%をかける=ここが事務長などの技量(警察情報が大いに参考になる)というふになるのですが、評価するのが甘ければどんどんAランクが増えるわけで、気がつけば陣営の中で「当選確実」になっているのです。しかし、選挙者や街でビラをくばる人の有権者の反応と突き合わせてみないと本当のところはわかりません。先ほども書きましたが、なにもしてはいけない公選法の中で、最悪なのは「戸別訪問禁止」なのです。有権者はどこで候補者の意見・主張を聞くのでしょうか?紙に書いてあることも大事ですが、やはり候補者本人の資質です。なにも大学教授のような演説でなくても候補者本人が選挙で有権者に伝えたいことが演説下手(うまい方がずっといいけれど)でも伝わればいいのです。 華麗な「空中戦」よりも、地味な「地上戦」がいいのです。それゆえ、選挙前(何度も書きますが選挙はほとんど事前で決まります)の辻立ち50回が効いてくるのです。マスメディアのように「小沢ガールズ」とさげすみますが、辻立ち50回がどれだけ大変なのか全然わかっていません。そういう苦労(当たり前ですが新人なんだから)して当選してきたからこそ小沢氏を支持するのです。

 当たり前の政治活動の「戸別訪問」を禁止している国の民主主義ってかなり悲観ものです。参院選の前に小沢氏は辞任しました。氏は勝つためなら当然と思っているでしょう。小沢氏が提唱する政治改革は英国型選挙精度が見本です。完全な小選挙区となっている(マスメディアは小沢憎しから英国二大政党制は崩壊したとか比例代表制を導入すべしとか言っているが)。しかし、小沢氏がめざすのは政治改革であって選挙制度改革(少しは関連するけれど)ではないのです。
 政治家がその主義・主張をしっかりと国民に伝えることが政治改革の本質なのです。

 ☆『永田町異聞』 「悩む選択」と書く星浩氏の迷える政党評価


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