イングランド 不運な失点だけど士気は高い 


 あの日本戦(2010年05月30日)を観る限りかなり心配だったが、6月12日(現地20時30分)というか13日(日本時間3時30分)キックオフされた対米国戦を観て少し安心した
。守備が機能していた。まさに監督好みの堅守であった(あの失点も含めて点を取られる気がしなかった)。もうひとつ心配していたFWのウェイン・ルーニー(Wayne ROONEY)選手はまだまだリーグ戦等の疲労や負傷が完全に癒えていないせいか動きにそれほどキレが見えなかった。しかし、所属のマンチェスター・ユナイテッド においても果たす献身的守備を完全に全うしていた。攻撃の面はかなり引いた立場だったが、GKのロバート・グリーンの失点直後にみせた英国魂あふれる猛攻に2戦以降への期待が膨らんだ。

写真は 英国国歌(God Save the Queen)を聞くルーニー選手 

 神よ我らが慈悲深き 女王陛下を守りたまえ / 我等が高貴なる女王陛下の永らえんことを / 神よ我らが女王陛下を守りたまえ / 勝利・幸福そして栄光を捧げよ / 御代の永らえんことを / 神よ我らが女王陛下を守りたまえ
 
 上は英国国歌の1番(6番まである)だが、どことなく「君が代」に歌詞が似ている。 

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 イングランド代表の主将スティーブン・ジェラードは、ワールドカップ初戦の米国戦で相手のシュートをキャッチミスし、同点ゴールを許したチームメートのGKロバート・グリーンを擁護し、ミスの原因が大会公式球である“ジャブラニ”の影響によるものであるとの意見を述べた。

今週、かなりボールに関する話題が出ていたが、運悪くそれが僕らに不利に働いてしまったようだ。今はただ、ロバートを支えたいと思っている。このような失点で勝ちを逃したのは非常に残念だが、初戦で敗れなかったことが何より大事だ」

 正面で構えたシュートを後方にそらし、先制点を帳消しにする凡ミスを演じたイングランドのGKグリーン。後半にはピンチを防ぐ好セーブもあっただけに、信じられない初歩的失策だった。
 39歳のジェームズ、23歳のハート、そして30歳のグリーン。登録された3人のGKのうち、誰が正GKになるか分からなかった。今のイングランドにはそれほど絶対的な存在がいない。
 過去には、史上最高のGKの一人に数えられ、地元1966年W杯で優勝を支えたバンクスや、125試合の歴代最多出場記録を持つシルトンらの名守護神を輩出してきた。しかし、最近は大事な試合でGKが泣きどころになっている。
 日韓W杯ではブラジルとの準々決勝で、シーマンロナウジーニョのFKを読み誤って頭越しに得点され、敗退を喫した2年前の欧州選手権予選のクロアチア戦ではロビンソンがバックパスを空振りして、失点する珍事もあった。
 今大会の公式球は予測の難しい動きをすると不評だが、「言い訳にはしない」とグリーン。「引きずらない。自分には前に進む、精神的な強さがある」と雪辱を誓った。(ルステンブルク時事)