明日からミュージカル『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』はじまる

 
  
   霧矢大夢(きりや・ひろむ)さん


 一応チケットは入手し、4月29日(11時開演)には観に行く予定です。


STAR☆FILE 100317より(1)

 宝塚月組「スカーレット ピンパーネル」の製作発表記者会見が、3月12日(金)、東京宝塚劇場にて行われた。(原作が同じブロードウェイミュージカル「スカーレット・ピンパーネル(THE SCARLET PIMPERNEL)」が)2008年星組にて初演され、大好評を博したミュージカルの再演となる(宝塚大劇場4月16日〜5月17日、東京宝塚劇場6月4日〜7月4日)。フランク・ワイルドホーン氏のドラマチックな音楽に彩られた痛快活劇に、今度は新トップスター霧矢大夢さん率いるフレッシュな月組がどのように挑むのか? 


 「スカーレット ピンパーネル」とは、日本語で「紅はこべ」のこと。イギリスの作家バロネス・オルツィ作の同名の小説が1997年ブロードウェイでミュージカル化され、世界各地で上演されている。日本では2008年、宝塚星組にて安蘭(あらん)けいさん遠野(とおの)あすかさんの実力派コンビによって初演され、同年の菊田一夫演劇賞大賞を受賞した。

 紅はこべの初演は、花組により1979年3月28日〜5月8日に宝塚大劇場、同年7月1日〜25日に東京宝塚劇場にて上演された。併演は宝塚ロマンス『花影記−ジャカランダの花の下で−』。トップ娘役、北原千琴(きたはら・ちこと)さんのさよなら公演。サー・パーシー:松(まつ)あきらさん/マルグリート:北原千琴さん/ショーヴラン:みさとけいさん  再び花組が1995年9月16日〜10月8日全国ツアーで再演。併演はファンタスティック・ショー『メガ・ヴィジョン』。サー・パーシー:真矢(まや)みきさん/マルグリート:純名里沙(じゅんな・りさ)さん /ショーヴラン:愛華(あいか)みれさん


 時代はフランス革命の真っ最中、イギリス貴族パーシー・ブレイクニーは、秘密結社「紅はこべ」の首領という裏の顔を持ち、ギロチンの恐怖にさらされるフランス貴族たちをつぎつぎと救い出していく。この痛快活劇を縦軸に、夫の正体を知らされぬ妻マルグリット、フランス革命をひたすらに信奉するショーヴランとの三つ巴の確執を横軸にドラマは展開していく。

 抽選で選ばれた190名のファンと報道陣が見守る中、舞台の幕が上がる。司会進行をつとめるのは、月組組長の越乃(こしの)リュウさんと副組長の花瀬(はなせ)みずかさん。このような一般参加型の製作発表を行うのも、宝塚歌劇としては初めての試みだ。


 最初に、実際の舞台衣装を身につけた出演者による歌が披露された。革命の炎燃え盛るフランスへ向かうパーシーの決意を込めた「炎の中へ」を、霧矢大夢さんが声高らかに。そして、夫の心がわからずとまどう妻マルグリットによる「あなたを見つめると」を蒼乃夕妃(あおの・ゆき)さんがしっとりと歌い上げる。

 続いて、パーシーを追い続ける敵役ショーヴランをダブルキャストで演じる龍真咲(りゅう・まさき)さん明日海(あすみ)りおさんが、昔の恋人マルグリットへの想いを描いた「君はどこに」を歌う。前半を龍さんが歌い、途中から明日海さんが歌い継ぐ形だ。最後に再びパーシー役の霧矢さんが登場して、本作の代表歌ともいえる「ひとかけらの勇気」を歌った。

 客席には何と、作曲家のフランク・ワイルドホーン氏が! 出演者一同と演出の小池修一郎氏らが、客席から氏を舞台に迎えたところで、座談会が始まった。

 まずは演出の小池氏が「稽古が始まって10日間ほどで、まだまだ建築中の段階ですが、さきほどの霧矢さんの歌のように、『嵐を乗り越えていこう』という気持ちでがんばっています。まさに船出しようとする新生月組をよろしくお願いします」と挨拶。

 ワイルドホーン氏の前で歌うのも初めて、そして、「このような大劇場でのパフォーマンスは初めてで、少々緊張しました」という霧矢さんらに対し、ワイルドホーン氏は「その緊張を克服しようとする勇気もみえたし、それを超えることで音楽の魂を客席に届けることができる気がしました。今見せてもらったのがスタートなら、この先どれだけ伸びるのかが非常に楽しみです」と期待を込めた。

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