選挙は「地上戦」


 民主党小沢一郎幹事長についてとやかく言う人は多い。しかし、政権交代ができた何割かは小沢氏の選挙戦略で参院過半数を取り、昨年の衆院選過半数超えを果たしたからじゃないのでしょうか。
 
 選挙に勝つか負けるかでは、雲泥の違いです。いくら偉そうに発言する人でも国会議員のバッジがなければ「ただの人」です。ところが、国会に来ると勘違いする(そうなる気持ちも少しはわかる=わたしも国会議員の地元秘書の身分で国会にいったことがあるので)議員がいる。参議院議員の任期は6年にくらベて衆議院議員は4年、それもいつ解散があるかも知れない。
 
 衆議院議員の選挙は、実働部隊は自分の後援会(支持者)、地方議員(および後援会)、そして労働組合民主党社民党の場合)である。内閣支持率政党支持率は少しは影響するが(選挙基盤のない新人にはキツイかも)、勝負は候補者(議員)の政治活動、態度、財力、支持者の団結力=すべて合わせて組織力(地上戦をたたかう力)なのです。それだからこそ、昨年の逆風下でも自民党の強い議員は勝ち残れるのである。
 
 しかし、民主党の国会議員の多くは、組織力が弱い。特に地方議員の数は少ない。地方では圧倒的に保守系(無所属ではない自民党名を名乗らない)議員が議会を牛耳っている。保守系首長(知事・市町村長)や保守系議員に頼る首長も多い。先の長崎県知事選挙ではマスコミのキャンペーン(「政治とカネ」のスローガンによる民主党へのネガティブキャンペーン)だけでなく、長崎地方での組織力が圧倒的に脆弱だからだ。


 参考=2月27日 極(ごく)たまに まともな記事を書く産経新聞

 参考= 「星人の徒然なるままに」= 『長崎さんの話し


 小沢幹事長は、1回生議員を政府や党の要職につけずに、地域でがんばれと指示している。これは「正しい」。安定した政権を運営するには、民主党単独過半数を制しなければ(社民党国民新党の連立を解除せよとは言ってません)ならない。そのためには、組織力=地上戦に勝てる力を構築しなければならない。政策がどうのかという前に、地方議員を増やし、後援会を拡大し、労組とも連携をとらなければならない。 
 
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