宝塚にさようなら 未来さん 彩吹さん 神さん そして大月さん 

サンスポを引用 

宝塚歌劇雪組公演「ソルフェリーノの夜明け−アンリー・デュナンの生涯−」「Carnevale 睡夢−水面に浮かぶ風景−」が3月8日、宝塚大劇場兵庫県宝塚市)で千秋楽を迎え、この公演で退団する男役、彩吹真央(あやぶき・まお)さんのサヨナラショーが行われた。トップスターの退団以外でサヨナラショーを実施するのはきわめて異例。終演後のパレードこそはなかったが、フィナーレでは同時に退団する大月(おおつき)さゆさん、神麗華(じん・れいか)さん、未来優希(みらい・ゆうき)さんのあと、彩吹さんは大階段を最後に降りてあいさつした。

 「彩吹真央サヨナラショー」は、通常公演のショーが終わったあと、飛鳥裕(あすか・ゆう)組長が「トップの水夏希と築いた雪組の歴史の1ページをご覧ください」と紹介。大階段の真ん中にエンジ色のタキシード姿の彩吹さんが立ち、「足跡のない道」(2009年『RIO DE BRAVO!!』)のソロでスタートした。そのまま銀橋に出て「雪解けに咲くマリンカのように」(2008年『カラマーゾフの兄弟』)を歌い、「ラブソング」(2007年『シルバー・ローズ・クロニクル』)にのって、白いドレス姿の大月さんとダンス。

       写真:シルバー・ローズ・クロニクル主演コンビ 左=彩吹真央さん 右=大月さゆさん


 未来さんが中心になって歌う「Joyful!!」(03年『Joyful!!』)のあと、彩吹さんと水さんがスーツ姿で「マリポーサの花」(2008年『マリポーサの花』)を踊り、「生きて何を」(同)を彩吹さんがソロで歌った。ラストは全員で「風の葬列」(2008年『ソロモンの指輪』)の大合唱だ。

 いったん幕がおり、飛鳥組長が退団者4人のプロフィルを紹介。再び幕が上がると雪組全員が男役は白エンビ、娘役は白いドレスで勢ぞろい。名前を呼ばれた退団者が順番に黒紋つき緑のはかま姿の正装で大階段を降りてくる。

 2003年初舞台の大月さん、1999年初舞台の神さん、そして1993年初舞台の未来さん副組長でもある未来さんは「ちょっぴり寂しくもありますが、それ以上に充実感とすがすがしい気持ちでいっぱいです。本当に幸せな17年間でした」とあいさつした。

 最後に1994年初舞台の彩吹さん。同期生として花束をもって駆けつけたのはトップのお披露目を控える月組霧矢大夢(きりや・ひろむ)さん。組からの花は水から。「ゆみこ(彩吹の相性)さ〜ん、大好き!」というファンのかけ声もかかる。舞台をぐるりと見渡した彩吹さんは「宝塚は私の人生そのものでした。きょう別れを告げますが、劇場に宿る愛に見守られ、育てられ、支えられた16年間をありがとうございました。雪組のみんなにめぐりあえて幸せでした。夢はまだまだ続きます」とひと言ひと言をかみしめるように話した。

 何度もわきおこるアンコール。水さんが4人の退団者ひとりひとりの思い出を語る珍しいシーンも。この日ばかりは水さんよりも彩吹さんへの拍手が熱く、激しかった。

 彩吹さんはこのあと、ディナーショー「Thank you」を宝塚ホテル(3月10、11日)と第一ホテル東京(3月13、14日)で行い、東京宝塚劇場での雪組公演(3月26日〜4月25日)の千秋楽が退団の日となる。


宝塚歌劇支局より引用

 彩吹真央さんのディナーショーは、共演に沙央(さおう)くらまさん大月さゆさんといった豪華メンバーを迎え、初舞台の「火の鳥」からラストステージとなった「ソルフェリーノの夜明け」まで彩吹の宝塚生活のすべてを歌でつづっていく構成。

  ニコニコ動画(会員になる必要あり) ダイジェスト 

 「ICARUS」「心中恋の大和路」といった雪組の下級生時代。「夜明けの序曲」「ロミオとジュリエット99」「ルートヴィヒ」「NAKED CITY」「ファントム」「あさきゆめみし」「月の燈影」などの花組時代、そして水夏希(みず・なつき)さんの2番手として雪組に里帰りしての「エリザベート」「星影の人」そして「シルバー・ローズ・クロニクル」からは大月さんとのデュエットなどまさに16年間の彩吹のすべてといった内容。ラストは「花に生き、雪に生き」を2番までフルで歌って締め括った。鳴りやまぬアンコールの拍手に応えて歌ったのはAQUA5の曲。宝塚を愛し、雪組を愛した彩吹さんならではの選曲だった。約1時間強、全編、軽妙なトークと豊かな歌声で満員のファンを魅了した。

ランキングに参加しています。愛のクリックを!
にほんブログ村 演劇ブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村