日中友好に反対するのはだれか?

 読売新聞引用。

 天皇陛下と中国の習近平国家副主席との特例的な会見を巡って、 亀井金融相は15日の閣議後記者会見で、「陛下は国と国との友好を増進するためにかねてから大変なご尽力、ご努力をされてこられたわけであり、主席になろうかと言われる方とお会いになるというのは当たり前の話。日中両国にとっていいことではないか」と述べた。
 宮内庁羽毛田信吾長官が「(天皇陛下の)政治的中立性に懸念が生じる」と発言した点については「政治的かどうかというのは役人が判断する立場ではない。そもそも政治的利用に当たるのか」などと疑問を呈した。

朝日新聞引用。

 天皇陛下は15日午前、皇居・宮殿「竹の間」で、中国の習近平(シー・チンピン)国家副主席と会見した。会見は24分間。会見をめぐっては、政府が「日中関係の重要性」などを理由に、宮内庁の日程調整ルールを破って特例として実現させ、羽毛田(はけた)信吾宮内庁長官が異例の抗議表明を行った経緯がある。

 習副主席は午前10時35分に宮殿に車で到着。肥塚隆式部副長の出迎えを受けた。

 宮内庁によると、陛下は冒頭、「今回の訪問によって両国間の理解と友好関係が一層増進することを希望しています。胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席はお元気ですか」と述べた。主席訪日直後の昨年5月に起きた四川大地震にも触れ、「いろいろと大変だったと思います」と気遣い、復興状況を尋ねた。

 習副主席は「今回このような形でご引見していただいたことに心から感謝を申し上げます」と謝意を表し、胡主席からのメッセージを伝えた。会談の最後にも「お忙しい中、わざわざご引見の機会を作っていただいたことに深く感謝します」と重ねて謝意を述べたという。

 また、習副主席は陛下の即位20年に対するお祝いを述べ、陛下は「祝意をいただき、ありがとう」と応じたという。

 天皇陛下を身代わりに宮内庁があれやこれやというのは「戦前」を思い出す。