宝塚大劇場の新しい緞帳披露


2009年07月25日(土)山梨日日新聞から。

宝塚大劇場の緞帳「艶」仙沢里紗さん(甲府出身)がデザイン
 宝塚歌劇団宝塚大劇場の新しい緞帳(どんちょう)に、甲府市出身でワコール社(京都市)デザイナー仙沢里紗さん(27)のデザインが採用された。紫を基調に森の中の女神をイメージした図案で、2009年7月24日行われた宝塚歌劇星組公演で披露された。
 緞帳「艶つや」は西陣織で、幅24m、高さ9m、重さ約1トン。仙沢さんが「幻想的な森の中に現れた女神」をイメージしてデザイン。2008年2月に行われたワコール社内のコンペティションで、応募57作品の中から選ばれた。
 緞帳は、仙沢さんのデザイン画を基に川島織物セルコン(京都市)が製作。職人が横一列に並び同時に手作業で織っていく「本つづれ織り」で、色彩の重なりを300色の糸を使ってほぼ原画通りに再現した。ワコール社から宝塚歌劇団に寄贈され、7月24日、劇場において緞帳清祓式ならびに贈呈式が行なわれ、宙組より組長の寿つかさ(ことぶき・つかさ)さん、トップスターの大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さん、娘役トップスターの野々すみ花(のの・すみか)さんが出席しました。

 写真=左から 寿さん野々さん、大空さん 


 仙沢さんはこの日、緞帳のお披露目となった公演を観劇。緞帳が拍手の中、上げ下ろしされるのを見て、「複雑な色合いの美しさと迫力に、感動して胸がいっぱいになった」と話していた。
 宝塚歌劇団は1913(大正2)年、韮崎市出身の小林一三翁が創設。大劇場は同劇団のメーン劇場となっている。寄贈された緞帳は今後8年間使用される。