檀れいさんが復帰 9月御園座「細雪」

「鉄欠乏性貧血」のため2009年6月の舞台「ゼブラ」を降板した女優・檀れいさんが2009年7月14日、名古屋市内で仕事復帰となる御園座9月公演「細雪」(9月1日〜25日)の製作発表会見に出席した。衣装の着物姿で登場した檀は「体調もだいぶ良い状態に回復しています」と報告。隣に座った共演の中越典子さんと時折、笑顔で談笑するなど、元気な姿を見せた。


 久しぶりの公の場。最初こそ、緊張のためか、やや顔をこわばらせていたが、会見が進むにつれて檀れいさんの顔に笑みが戻った。再び、大好きな舞台に立てる喜びが表れていた。


 アクシデントは2009年5月末に起こった。6月9日初日の東京・日比谷シアタークリエの舞台「ゼブラ」のけいこ中に体調不良を訴えダウン。「鉄欠乏性貧血」と診断され、ドクターストップで緊急降板が決定。その後は、自宅で療養。この日の会見に臨んだ。


 冒頭のあいさつで「私事ですが、心配をおかけしました。体調もだいぶ良い状態に回復しています。まだまだ万全とはいきませんが、9月の御園座に向けて頑張っていきたい」と“復帰舞台”となる「細雪」への意気込みを語った。

 同作品は谷崎潤一郎原作の大阪・船場の4姉妹の物語。菊田一夫脚本・演出で1966年に初演(その時の4姉妹は、浦島千歌子(宝塚時代は浦島歌女(うらしま・うため 1937年入団〜1957年退団第26期生 姉は百合小夜子(ゆり・さよこ 1933年入団〜1942年退団第22期生)さん 姪はありす未来(ありす・みき 1977年入団〜1987年退団第63期生)さん)さん、岡田茉莉子(母親は田鶴園子(たず・そのこ 1924年入団〜1932年退団第13期生)さん 叔母は御幸市子(みゆき・いちこ 1924年入団〜1936年退団第13期生)さん)さん、司葉子さん、団令子さん(2003年逝去)であった)され、上演回数は1,200回を突破した名作。
 
 2008年6月に帝国劇場でキャストを一新。檀さんは、三女・雪子役。長女・鶴子役の高橋惠子さん、次女・幸子役の賀来千香子さん、四女・妙子役の中越典子さんらとの絶妙な掛け合いで大ヒットとなり、今回が待望の再演になる。