TAKARAZUKA SKY STAGE 090626

 ☆06/26 08:30 ベルサイユのばら2001−オスカルとアンドレ編−('01年星組・新人公演) 伝説の舞台の21世紀版。切なく壮絶な恋を描くオスカルとアンドレ編。'01年星組/宝塚・新人公演/出演:真飛聖(まとぶ・せい)さん、琴まりえ(こと・まりえ)さん 他(117分) ☆2001年09月04日(火)午後6時開演星組新人公演 「ベルサイユのばら2001」−オスカルとアンドレ編− 演出:児玉明子氏。主な出演者=オスカル(フランス近衛連隊長):(本役は稔幸(みのる・こう)さん)真飛聖さん。 マリー・アントワネット(フランス王妃):(本役は 星奈優里(ほしな・ゆり)さん)琴まりえさん(1997年入団 星組娘役)。


宝塚歌劇支局01909」より。

 2001年9月4日には真飛聖さんを中心に星組ベルサイユのばら2001新人公演が行われた。プロローグやフィナーレをカットし、1、2部通しで全1時間50分の公演となった。

 オスカル役の真飛さんは、すっきりした顔立ちにブロンドのかつらがよく似合い、その立ち姿の美しさとともに見事なオスカルを体現。これまで多くのスターが演じてきたマンガの主人公オスカルに、人間としての血肉をつけくわえ、しかし、タカラジェンヌとしてのはかない美しさは保ち、ベストに近いオスカルを作り上げた。軍服を着ている時と脱いだ時のメリハリが見事で、オスカルの心の振幅を鮮やかに表現。このためアンドレの死からバスティーユに至るクライマックスがさらに盛り上がり、何度も見ているにもかかわらず感動させた。

 アンドレの柚希礼音さんも歌唱は不安定だが華のある演技、研3とは思えぬ落ち着きよう。樹里咲穂(じゅり・さきほ)さんと若央りさ(わかお・りさ)さんに似た雰囲気があった。アントワネットの琴まりえさんはやや幼い。演技的にはジャルジェ将軍の雪路歌帆(ゆきじ・かほ 1995年入団〜2001年10月退団・雪組男役)さんがセリフの押しだしが素晴らしかったが、宝塚大劇場公演千秋楽で退団とは惜しい。◇2001年08月17日(金)〜10月01日(月)星組宝塚大劇場公演 「ベルサイユのばら2001」−オスカルとアンドレ編−◇

 終演後、真飛さんは「舞台人として目標の役だった。自分なりの力を発揮できたかどうかわからないが、このパワーを今後のは公演にもぶつけていきたい」とあいさつした。

 宝塚大劇場ではこの公演からカメラチェックを実施、ビデオも含めて150台のカメラを没収した。来春以降、CSデジタル放送による宝塚専用チャンネルがスタートすることもあり、客席からの盗撮対策はさらに厳重になりそうだ。(薮下哲司氏)