投手はがんばっているのにな 15勝20敗1分

阪神タイガース公式ファンクラブ [2009/05/17]

■2009/5/17 試合結果 対ヤクルト 7回戦(1勝6敗) 神宮

神|000 100 000|1
ヤ|100 000 10x|2

勝:川島亮3勝2敗0S
S:五十嵐0勝1敗1S
敗:江草2勝2敗0S
神:小嶋-江草-アッチソン
ヤ:川島亮-松岡-五十嵐

サンスポ

 (セ・リーグ、ヤクルト2−1阪神、7回戦、ヤクルト6勝1敗、17日、神宮)真弓よ、スマン!! 阪神・坂井信也オーナー(61)=阪神電鉄社長=が17日、球団の編成部門にメスを入れる考えを明らかにした。3連敗で交流戦前に借金がワースト5まで膨らんだ今季の低空飛行は、失敗が続く外国人&ドラフト補強に原因があるとフロントを叱責。本腰で改革に乗り出すことが確実になった。容赦ない罵声の方が、むしろ楽だったかもしれない。一塁側観客席から祈りにも似た「頼む! がんばってくれ!」の声が飛ぶ。虎党の悲しい絶叫が口をとがらせて引き揚げる真弓監督の背中に突き刺さった。
 「ちょっと点が取れない。粘り負けしている。何とか少しずつヒットは出だしたんだが…。球際のプレーでのミスが出ているのは、痛い」
 3日連続1得点。就任後初の同一カード3連敗で借金は今季最多の5に膨らんだ敗者の行進がクラブハウスまで続いた。
 2軍で復調の兆しを見せたメンチは2戦7打席連続無安打でスタメンから外れた。助っ人がまたベンチに甘んじる。その現状に誰よりも責任を感じていたのは、坂井オーナーだった。
 「『球団が、もっといい外国人を獲ってくれないと…』と言ってもいいのに、真弓監督はそれを言わない。また、獲ってダメなら『なんで』と言ってもいいのに」
新型インフルエンザ対策会議のため大阪・野田の電鉄本社に出社した総帥は低迷の原因は真弓監督だけではなく、チームの編成部分に根深く横たわると指摘した。
 「外国人もドラフトも同じでしょうな。『頑張りました、全部回ってみました、でもダメでした』では…。やはり、結果の世界ですから」とフロントを“叱責”。ドラフトについては「断られたら難儀やとか言って、無難な選手を獲る傾向がある。打撃も守備もまあまあ。パ・リーグのように、一芸に秀でた選手を取りに行かないと。(ドラフトで)競合を避けて2番手にいってクジで外れるなんてことはもう許されない」と従来の平均点主義を強く批判した。
 巨人と10ゲーム差がついた試合後、真弓監督は「とにかく(連敗を)気にしてはいられない。交流戦はいい機会。気持ちを入れ替えてね。DHで打線も変わる? 変えなアカンでしょ」と巻き返しを誓った。現有戦力で戦う指揮官を見て「戦力をあてがってやれたのか」と坂井オーナーは申し訳なく感じるという。今月末でオーナー就任から1年を迎える。様子見は終了。本腰でフロントにムチを入れる。責任は指揮官のみにあらず。球団総出で、この難局を乗り越えてみせる。