壮―帆(そう・かずほ)さん

 明日19日が千秋楽の「オグリ!」の主演をつとめる壮―帆さんの軌跡を追ってみました。


 1996年  1996年03月29日(金)〜05月06日(月)月組宝塚大劇場公演 UCC上島珈琲株式会社協賛 ブロードウエイ・ミュージカル『CAN・CAN』脚色・演出:谷正純氏。で初舞台。カンカン=第82期初舞台生全員。併演は UCC上島珈琲株式会社協賛 グランド・ショー『マンハッタン不夜城−王様の休日−』作・演出:草野旦氏。マンハッタンにリズムがこだまし、騎士の姿をした初舞台生38名が姿をあらわす。可愛らしく溌剌とした美しいロケット・ダンス。 ☆1996年花組に配属。パウホール公演や新人公演で重要な役所を演じる。

 2000年  ☆2000年04月07日(金)〜05月15日(月) 花組宝塚大劇場公演  ☆2000年07月01日(土)〜08月14日(月) 花組TAKARAZUKA1000days劇場公演 宝塚ミュージカル・ロマン『源氏物語 あさきゆめみし』−原作・大和和紀 講談社「KC mimi」刊− 脚本・演出:草野旦氏。では源氏の従者・良清役を、☆2000年04月25日(火) 花組宝塚大劇場新人公演 ☆2000年08月01日(火) 花組TAKARAZUKA1000days劇場新人公演『源氏物語 あさきゆめみし』では初の大役・頭の中将役(光源氏の義兄で親友)を演じ、その颯爽とした二枚目振りに注目が集まる。併演はグランド・レビュー『ザ・ビューティーズ!』作・演出:中村一徳氏。

 1998年5月30日から2000年12月13日まで東京都千代田区丸の内3-8-3(東京都旧丸の内庁舎跡地)に開設されたTAKARAZUKA1000days劇場=あくまで仮設劇場であるため、セリと大劇場相当のオーケストラピットがなく、音楽は録音したものを使用していた。(例外的に、杮落とし公演の月組および翌年の星組WEST SIDE STORY』では、オーケストラピット+左右花道の上にオケスペースを設置し生演奏にて公演を実施した。)また遮音も完全ではなく、静かな場面では、すぐ横を走る東海道新幹線の列車の走行音が聞こえることもあった。客席は1階席のみで、全2031席。

 2000年06月24日(土)〜07月07日(金)宝塚歌劇・ドイツ・ベルリン公演(フリードリッヒ・シュタットパラスト劇場) 第1部 オリエンタル・ファンタジー『宝塚 雪・月・花』作・演出:酒井澄夫氏。解説=宝塚の日本物レビューの特色である四季の花々をテーマにした、日本の美しさ、優しさの溢れた豪華レビュー。幕開きに相応しい豪華絢爛な大勢の総踊りに始まり、中国の代表的な花である「梅」や日本の「桜」、宝塚の象徴の「すみれ」の花等、様々 な花の場面をファンタスティックに構成し、情感豊かに歌い上げる舞踊ショー。 第2部 グランド・レビュー 『サンライズタカラヅカ』作・演出:岡田敬二氏。壮―帆さんは5組(花・月・雪・星・宙)選抜メンバーとして参加。

 2000年11月10日(金)〜12月18日(月) 花組宝塚大劇場公演  2001年02月17日(土)〜03月25日(日) 花組東京宝塚劇場公演  宝塚ミュージカルロマン『〜夢と孤独の果てに〜ルートヴィヒII世』作・演出:植田景子氏。民衆の男役・黒の従僕役。併演はロマンチック・レビュー『Asian Sunrise』作・演出:岡田敬二氏。本公演のレビューなどでも期待の若手男役スターとして活躍の場を与えられる。  ☆2000年11月28日(火) 花組宝塚大劇場   ☆2001年02月27日(火) 花組東京宝塚劇場 「ルートヴィヒI世」の新人公演ではディルクハイム伯爵役(最後まで王に仕えた侍従武官 本役は伊織直加=いおり・なおか=さん)を好演。(宝塚歌劇支局)=ルートヴィヒをおとしめるグッデン博士(本役は匠ひびき=たくみ・ひびき=さん)には蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さん、逆に最後まで忠誠を誓うディルクハイム伯爵(伊織直加さん)に扮したのは壮一帆さん。対照的な役どころを手本通りに演じて平均点。  ☆2001年07月06日(金)〜08月13日(月) 花組宝塚大劇場公演 宝塚グランド・ロマン『ミケランジェロ』―神になろうとした男― 作・演出:谷正純氏。天使(男)役・ポポロ男役。併演はグランド・ショー『VIVA!』作・演出:三木章雄氏。


2001年   2001年04月28日(土)〜05月07日(月)] 花組宝塚バウホール公演  ☆2001年05月12日(土)〜05月18日(金) 花組日本青年館公演 バウ・ロマンス『マノン』―アベ・プレヴォー作「マノン・レスコー」より― 監修:柴田侑宏氏。脚本・演出:中村暁氏。では主人公の親友ミゲル役を演じる。

その後雪組に組替え。2001年10月〜2002年2月、2001年10月05日(金)〜11月12日(月) 雪組「愛燃える/Rose Gaeden」新人公演:呉王夫差(本役:轟悠) *新公初主演
「愛燃える で新人公演初主役の呉王・夫差役を
熱演し、その精悍な美しさで観客を魅了。新人公演は花組から組替えになった入団6年目の壮一帆が初の主演に抜擢された。本公演では劉生という夫差の家臣に扮し、はつらつとしたところを見せている。新人公演の夫差も壮らしいくっきりとした口跡ときりっとした芝居でさわやかな印象。

同年パウ・ワークショップ公演『Over The MOon」
では茂京!とした実顔を印象づけた。2002年宝塚歌劇88周年記念特別公演「風と共に去りぬJ
にルネ役て出演。同年バウ公演「ホップ
・スコッチJでは立樹通、音月桂と共に初のパウ主演をつとめる。弁護士見習いのクリス役でコメディに初挑戦し新しい魅力を開拓した。
 2003年「春麗の淡き光に」では源頼光の弟・頼信役を伸びやかに演じた。同年3月バウ・ワークショップ公演「春ふたたび」の藤原遣忠役では、素直な演技で母への思いの強さを表現。6月バウ公演「アメリカン・バイ」では、人気バンドのリーダー、ジャクスン役を演じた。同年8月『Romance de Paris」では、主人公の義寝の兄ディディエ役を熱演。
 2004年1月『送られなかつた手紙』でバウホール公演単独初主演cロシアの詩人ドミトリー役を凛々しく且つ繊細に演じた。4月『スサノオ」で、スサノオの兄にあたる夜を司る神、月読を熱演。同年8月シアター・ドラマシティ
東京特別公演『あの日みた夢に1では、ヒ回インに思いを寄せる医師スティーブ役を颯爽と演じた。11月「青い鳥を捜して」ではミルボン役を演じた。4月バウホール公演『さすらいの果てに』では、主人公のジェフリー少尉を熱漠。男役としての魅力を存分に発揮した。6月『霧のミラノJのエルコレ・パローネ役では、快活な舞台姿を見せ注目を集めた。  ☆2005年11月03日(木)〜11月15日(火) 雪組宝塚バウホール公演 2005年11月29日(火)〜12月02日(金) 雪組日本青年館公演 バウ・ミュージカル『DAYTlME HUSTLER』〜愛を売る男〜 作・演出:小池修一郎氏。では、繊細な演技でヘイワードヘイワード(シルヴィアの婚約者)の内面の葛藤を表現した。
宝塚歌劇支局」より引用。 

バウ公演は7年ぶりという小池氏。雪組の2番手スター、貴城けいさん2年ぶりの主演作に書き下ろしたのは、元不良少年あがりの高校教師が、借金返済のためにエスコートホストになり、殺人事件に巻き込まれるというサスペンスタッチの進展のなか主人公と親友、その婚約者が繰り広げる青春ストーリー。
 貴城さん扮するローレンスとは高校時代の同級生で市議会議員の壮一帆さん扮するヘイワード、そして天勢いづるさん扮するヘイワードの婚約者シルヴィアの3人の関係がしっかりと描かれているのでラストまで退屈させない。
 ヘイワード役の壮さんが難役ながら、強烈な印象を残した。かつてローレンスに恋人を奪われ、再び同じことの繰り返しとなるのだが、ストレスをコカインの常習で紛らわしている正気とラリっている感じのバランスが絶妙で青年の哀しみが色濃く出た。

2006年6月、全国ツアー「ベルサイユのばら オスカル編」アンドレ
2006年9〜12月「堕天使の涙/タランテラ!」エドモン・ド・レニエ

花組
2007年2〜5月、「明智小五郎の事件簿−黒蜥蜴−/TUXEDO JAZZ」波越警部
2007年7月、梅田芸術劇場公演「源氏物語 あさきゆめみしII」頭中将
2007年9〜12月、「アデュー・マルセイユ/ラブ・シンフォニー」モーリス
2008年2月、中日劇場公演「メランコリック・ジゴロ/ラブ・シンフォニーⅡ」スタン
2008年5〜8月、「愛と死のアラビア/Red Hot Sea」トゥスン
2008年10月、全国ツアー「外伝ベルサイユのばら〜アラン編〜/エンター・ザ・レビュー」アンドレ
2009年1月〜3月、「太王四神記」大長老プルキル
2009年5月、バウホール日本青年館公演「オグリ!〜小栗判官物語より〜」 小栗判官 *主演