純名里沙(じゅんな・りさ)さん誕生日0315 


 純名里沙さんは花組元娘役トップスター。1990年入団第76期生。宝塚音楽学校を首席で卒業、宝塚歌劇団ではこの成績がいつまでも少なからず影響する。それよりも彼女は才能に溢れ、特に歌唱力が優れていた。「1990年花組公演 ベルサイユのばら(フェルゼン編)3月29日〜5月8日:宝塚大劇場、7月1日〜29日:東京宝塚劇場 第76期生(彩輝直:あやき・なお:さんら)の初舞台公演。純名里沙さんが歌劇団史上初の初舞台生にしていきなりエトワールという快挙を達成しています。

 エトワールとは、宝塚ならではの華やかな大階段を出演者全員が降りるフィナーレの幕開きに美しい歌声をきかせる、いわゆる歌姫のこと。

 1992年雪組公演「この恋は雲の涯まで」 杜(もり)けあきさん 紫(むらさき)ともさん 一路真輝(いちろ・まき)さん 海峡(かいきょう)ひろきさん 高嶺(たかみね)ふぶきさん 轟悠(とどろき・ゆう)さん 純名里沙さんのエトワール=動画
1993年雪組コートダジュール一路真輝さん 紫ともさん 高嶺ふぶきさん 轟悠さん 香寿(こうじゅ)たつきさん 純名里沙さんのエトワール=動画
コートダジュールでエトワールを務めたことは知らなかった。◎

 むろん演技にも秀でていたので、1994年4月4日(月)〜1994年10月1日(土)にNHK連続テレビ小説ぴあの=動画』に主演。現役タカラジェンヌが初の朝ドラヒロインをつとめた。しかし、これが彼女にとって良かったかどうかはわからない。このために1年間宝塚を休演したからであり、雪組から花組へと替わった。 1995年には『エデンの東』で 真矢みきさん=1995年〜98年花組トップスター。1月31日生まれ。= の相手役として花組娘役トップスターに就任。1996年の『ハウ・トゥー・サクシード=動画』をもって退団。いわゆる「研7」という若さで退団したのも宝塚以外の経験が影響しているかも知れない。



 彼女の宝塚在団中の主な舞台
初舞台
ベルサイユのばら(フェルゼン編) フィナーレのエトワール(動画)に抜擢 ◎動画ではカーテンコールとなっているが宝塚ではフィナーレー(パレード)と呼ぶのが正解と思います。◎

 1990年03月29日(木)〜05月08日(火)花組宝塚大劇場公演『ベルサイユのばら(フェルゼン編)』 フェルゼン:大浦みずきさん アントワネット:ひびき美都(みと)さん アンドレ:朝香(あさか)じゅんさん オスカル:真矢(まや)みきさん 安寿(あんじゅ)ミラさん  友麻夏希(ゆま・なつき)さん 純名理沙さん

雪組時代

◇1991年04月27日(土)〜05月11日(土) 雪組バウホール公演『微笑みの国』(リーザ役、バウ初ヒロイン)  

◇1991年08月08日(木)〜09月17日(火) 雪組宝塚大劇場公演 1991年12月03日(火)〜12月26日(木) 雪組東京宝塚劇場公演『華麗なるギャツビー」』(ジュディ役/1991年09月06日(金)宝塚大劇場 1991年12月10日(火)東京宝塚劇場 新人公演:デイジー(本役:鮎(あゆ)ゆうきさん、新公初ヒロイン)) /併演は『ラバーズ・コンチェルト』。  ◇1992年03月26日(木)〜05月12日(火) 雪組宝塚大劇場公演 1992年07月02日(木)〜07月29日(水) 雪組東京宝塚劇場公演 『この恋は雲の涯まで』(セトナ役)   ◇1992年08月22日(土)〜09月05日(土) 雪組バウホール公演 ヴァレンチノ』(アリス役)  

◇1992年10月09日(金)〜11月24日(火) 雪組宝塚大劇場公演 1993年03月04日(木)〜03月31日(水) 雪組東京宝塚劇場公演 『忠臣蔵〜花に散り雪に散り〜』(おきく役)  ◇1993年05月14日(金)〜06月21日(月) 雪組宝塚大劇場公演 1993年08月04日(水)〜08月29日(日) 雪組東京宝塚劇場公演 『天国と地獄!』(ジェーン、オルタンス(二役)/ 1993年06月08日(火)宝塚大劇場 1993年08月17日(火)東京宝塚劇場 新人公演:アマンダ役、エルミニ役(本役:紫ともさん))/併演は『take off』。

「ラバーズ・コンチェルト」  クラシカルでエレガント、明るいヨーロッパ調のショー。’91年雪組。作・演出は村上信夫氏。杜けあきさん、鮎ゆうきさん、一路真輝さん 他。ペガサスにのった歌手(一路さん)と男役、バロック宮殿で歌うナビー(杜さん)と女役が踊るプロローグから、マドンナ(鮎さん)とベートーベンら作曲家たちのからみに。美術館の警備員(一路さん)の前で絵の中の少女(純名里沙さん)が歌い出し、いつしか美術館はディスコとなり、二人は歌い踊る。愛の巡礼者として彷徨う王子(杜さん)は、王女(鮎さん)に恋をし、他の求婚者たちとの剣の試合に勝つが、魔術師(海峡ひろきさん)に呪いをかけられる。そしてパリの街角。ジゴロ(杜さん)とギャルソン、デザイナー、モデルたちに加わって、パリの青年(一路さん)、パリの女(鮎さん)が歌い踊っているところに、レビュースター(杜さん)が登場する。一方、パリの下町ではアルジェ移民グループのリーダー、サラマ(杜さん)は、対立するジャン(海峡さん)のグループの娘ミレーヌ高嶺ふぶきさん)と恋におち、両者の激しい争いがおこる。

  

花組時代

◇1995年01月01日(日)〜01月16日(月)花組宝塚大劇場公演  *1995年1月17日(火)発生の阪神・淡路大震災のために公演中止(予定:2月13日(月)まで) ☆1995年03月18日(土)〜03月27日(月)花組劇場飛天公演 ☆1995年04月03日(月)〜04月29日(土) 花組東京宝塚劇場公演 『哀しみのコルドバ』(アンフェリータ役)/併演は『メガ・ヴィジョン』。

追記:宝塚大劇場の再開は、1995年3月31日(金)〜05月08日(月)星組公演『国境のない地図』。なお、1995年01月14日(土)〜01月16日(月) 雪組バウホール公演「グッバイ・メリーゴーランド」も公演中止(予定:1月29日(日)まで)再開は1995年02月28日(火)〜03月05日(日) 花組公演 「LAST DANCE」。

追記2:安寿ミラ(あんじゅ・みら)さんの退団公演『哀しみのコルドバ/メガ・ヴィジョン』の宝塚大劇場公演中に阪神・淡路大震災がおこり、大劇場は公演不能に陥る。3月に細川たかしさんの好意により「劇場・飛天」(現・梅田芸術劇場)で公演の続きを行った。その際、後輩に当たる天海祐希(あまみ・ゆうき)さんや一路真輝(いちろ・まき)さんらが「(自分の公演を短縮してもいいから)安寿さんのさよなら公演を大劇場でさせてあげて」と歌劇団に申し出た。ファンも安寿さんに励ましのメッセージを贈った。さらには、「(大劇場が復活しても)安寿さんの宝塚大劇場さよならショーなくしては宝塚歌劇の完全復活はない」と、大劇場でのさよならショー上演を求める署名活動も展開された。その結果、同年5月5日『安寿ミラ 宝塚大劇場 さよならショー』を行うことができた。


花組娘役トップスタ−時代

 ☆1995年6〜11月、『エデンの東』(アブラ役、トップ披露公演)/『ダンディズム!』  
◇1995年9〜10月、全国ツアー 『紅はこべ』(マルグリート役)/併演は『メガ・ヴィジョン』  
 ☆1996年1~4月、『花は花なり』(かすみ役) / 『ハイペリオン1996年06月21日(金)〜08月05日(月)] 花組宝塚大劇場公演、1996年11月02日(土)〜11月28日(木)花組東京宝塚劇場公演 住友VISAミュージカル『ハウ・トゥー・サクシード』HOW TO SUCCEED IN BUSINESS WITHOUT REALLY TRYING ―努力しないで出世する方法― (ローズマリー・ピルキントン役、退団公演) =動画

 宝塚スカイ・ステージで赤字は観ることができたのですが、トップ時代の「エデンの東」と「ハウ・トゥー・サクシード」は著作権の関係で、放映が難しいらしいのが残念です。

ダンディズム!動画

 主な出演者:真矢みきさん、純名里沙さん愛華(あいか)みれさん  他
演出家・岡田敬二氏の「ロマンチック・レビュー」シリーズの1本で、この公演から花組トップスターとなった真矢みきさんと花組メンバーの個性に合わせて、「勇気」「献身」「孤独」「夢」などのダンディズムを追求した作品。'95年花組宝塚大劇場。作・演出は岡田敬二氏。オープニングでは、大階段でミスター・ダンディー(真矢さん)が愛を求めてさすらう。続いてイギリス紳士・エスカイヤマン(未沙(みさ)のえるさん)と愛華さん、紫吹淳(しぶき・じゅん)さんら4人のヤングジェントルマンが「ダンディズムとは」と歌う。そしてジュディ(純名さん)がミスター・ダンディーへの憧れを歌い上げると、そのミスター・ダンディーが登場し、三変化を見せる。さらに、中詰めでは6人のヤング・ジェントルマンを中心に大勢の紳士淑女が登場し、名曲キャリオカの様々なヴァリエーションを魅せる。またフィナーレで、エトワールに始まるグラン・パレードが大階段いっぱいに繰り広げられるのも見どころ。

1996 TCAスペシャル メロディーズ・アンド・メモリーズ=動画 =動画2(歌:ハイペリオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

『ぴあの』
 NHK大阪放送局で製作された連続テレビ小説。1994年4月4日〜10月1日に放映。現在の大阪・西天満の音楽好きの元小学校教師(宇津井健)の父子家庭に育った四姉妹(竹下景子萬田久子国生さゆり純名里沙さん)の一見何気なさそうな日常やさまざまな生き様を童話作家志望の末っ子・ぴあのを中心に複眼的視点で描いた。

 ヒロインには当時宝塚歌劇団雪組娘役ホープであった純名里沙さんが抜擢され話題になった。彼女は出演していた公演を同期や先輩に代わってもらっての参加であった。主題歌も後半(7月18日〜)は純名さんが担当(主題歌をヒロインが歌うのは史上初)。ドラマ内では童謡も歌い、持ち前の美しいソプラノを響かせた。音楽は久石譲が手がけ、主題歌と、劇中でぴあのが創った童謡の作曲も担当した。神奈幸子によるコミック版も出版された。平均視聴率は25.2%、最高視聴率は30.6%。


 音楽学校生+純名里沙純名りさ)さん、有馬稲子(ありま・いねこ)さん(1949年入団第36期生花組1953年退団) 90年代半ばの映像
「おゝ宝塚」「すみれの花咲く頃」


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