無抵抗を前提にした暴力行為を許さない

 若者がキレルとはよく言われるが、実は50歳台を中心に鉄道・バスでの乗務員や駅員に対する暴力行為をするトンデモナイのが多い。ひとつは「お客様」サービスが徹底していて絶対と言えるくらい無抵抗だから、調子にのって暴力をふるう。それにこれまで酒飲みにあきれるほど寛容な風土から「酒の上の出来事」に収まっていたからだ。しかし、これからは暴力を容認せず、まして酒を飲んでの暴力には徹底した厳罰でのぞむべきだ。


新幹線:男が車掌殴り遅れ 乗客400人乗り換え 高崎 

2月5日午前11時20分ごろ、群馬県安中榛名高崎駅間を走行中の長野発東京行き長野新幹線「あさま520号」の車内で、車掌が乗客の男に殴られたと群馬県警鉄道警察隊に通報があった。2人は高崎駅で下車し、車掌はその場で交代、列車は37分遅れで出発した。乗客約400人の大半は9分後の後続「とき320号」に乗り換えた。鉄道警察隊は暴行などの容疑で男から事情を聴いている。

 JR東日本新幹線運行本部などによると、車掌が巡回中、予約されていなかったグリーン車の席に男が座っているのを見つけ、チケットの提示を求めた。すると男は土産物やサンドイッチを投げつけ、さらに車掌のあごを殴るなどしたという。けがの程度は軽いという。グリーン車内には十数人の乗客がいた。JR東日本によると、06年度に起きた同社乗務員への乗客の暴行は70件。07年度上半期(4〜9月)も35件に達している。

産経より引用
何を苛立つ50代 対駅員暴力、不名誉な1位 午後10時以降が“危険”2008年1月8日(火)11:47

 駅員に対する暴力は午後10時以降、酒に酔った50代。JR東日本八王子支社がまとめた平成19年度管内の駅で発生した社員への暴力行為で、こんな傾向が明らかになった。注意された腹いせやトラブルの仲裁に入って逆に殴られるケースが目立つ。新年会シーズン、酒はほどほどに。

 同支社によると、昨年4〜11月に発生した社員や乗務員に対する暴力行為は23件。時間帯は午後10時から午前0時、午前0時から終電までがいずれも6件で、午後10時以降に多く発生している。

 加害者は50代が5人でトップ。20代が3人、30代、40代、60代がそれぞれ2人だった。23人のうち12人が酒を飲んでいた。9人は飲酒の有無が不明だった。

 立川駅で昨年7月8日午前1時前、車内でけんかをした40代と20代の男性を降車させたところ、40代の男性がホームで大暴れ。制止したガードマンが殴られ、全治2週間のけがを負った。府中本町駅では、トラブルの仲裁に入った社員が殴られ、全治10日間のけがをした。

 JR東日本では首都圏の私鉄や警察とタイアップして作成した「暴力行為防止ポスター」を駅構内や車内に掲示し、利用者に協力や注意を呼びかけている。