TAKARAZUKA SKY STAGE ベルサイユのばら フェルゼンとマリー・アントワネット篇 星組・東京・新人公演

2006年 宝塚歌劇星組新人公演・東京宝塚劇場

 フェルゼンマリー・アントワネットの愛を中心に描いた新人公演。脚本・演出は植田紳爾氏。演出は谷正純氏。新人公演担当は鈴木圭氏。柚希礼音(ゆずき れおん)さん陽月華さんほか。フランス王太子に嫁いでから十数年、マリー・アントワネット(陽月さん/本役は白羽ゆりさん。以下同じ)の心は孤独だった。そんなときアントワネットは、パリ・オペラ座の仮面舞踏会でスウェーデンの若き貴公子ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン(柚希さん/湖月わたるさん)に出会い、2人は恋に落ちる。貧困に喘ぐ民衆は各地で暴動を起こし、それはやがて革命の様相を見せ始める。アントワネットとフェルゼン、そして男装の麗人オスカル(麻尋しゅんさん/安蘭けいさん)と彼女を慕うアンドレ夢乃聖夏さん/立樹遥さん・柚希さん)、近衛少佐ジェローデル(水輝涼さん/涼紫央さN)、ベルナール(天緒圭花さん/柚希さん・立樹さん)と妻のロザリー(南海まりさん/陽月さん)…フランス革命の嵐のなか、それぞれの運命が激動する。


柚希礼音さん

配役 本公演 新人公演
フェルゼン 湖月わたるさん 柚希礼音さん   マリー・アントワネット 白羽ゆりさん 陽月華さん   オスカル 安蘭けいさん 麻尋しゅんさん   アンドレ 立樹遥さん/ 柚希礼音さん(ダブルキャスト夢乃聖夏さん   ブイエ将軍 汝鳥伶さん 彩海早矢さん   マリア・テレジア 邦なつきさん 華美ゆうかさん   メルシー伯爵 未沙のえるさん 七風宇海さん  モンゼット侯爵夫人 出雲綾さん 花愛瑞穂さん   ルイ16世 英真なおきさん 天霧真世さん   シモーヌ 万里柚美さん 真白ふありさ  ジャルジェ将軍 にしき愛さん 一輝慎さん   べザンバール公爵夫人 しのぶ紫さん 湖咲ひよりさん  ランベスク子爵夫人 朝峰ひかりさん 八汐ゆう美さん   シッシーナ伯爵夫人 高央りおさん 梅園紗千さん  プロバンス伯爵 紫蘭ますみさん 鶴美舞夕さん   公安委員 美稀千種さん 美稀千種さん  ベルナール 立樹遥さん/ 柚希礼音さん(ダブルキャスト天緒圭花さん  カトリーヌ 百花沙里さん 音花ゆりさん ブリジット 彩愛ひかるさん  南帆サリさん ジェローデル 涼紫央さん 水輝涼さん ロミー 毬乃ゆいさん 純花まりいさん シルビア 涼乃かつきさん 花ののみさん ナタリー 星風エレナさん 妃咲せあらさん デュガゾン 青空弥ひろさん 銀河亜未さん ミレイユ 琴まりえさん 羽桜しずくさん 公安委員 祐穂さとるさん 祐穂さとるさん   村の男 大真みらんさん 大真みらんさん  公安委員 美城れんさん 美城れんさん  侍従長 涼麻ともさん 紅ゆずるさん  アラン 綺華れいさん 美弥るりかさん  村の女 南海まりさん 南海まりさん  村の男 天霧真世さん 天霧真世さん 村の女 梅園紗千さん 梅園紗千さん  女官長ジョセフィーヌ 真白ふありさん 初瀬有花さん  村の女 湖咲ひよりさん 湖咲ひよりさん  ロザリー  陽月華さん 南海まりさん  村の男 彩海早矢さん 彩海早矢さん  村の女 花愛瑞穂さん 花愛瑞穂さん  侍女 華美ゆうかさん 華美ゆうかさん  村の男 天緒圭花さん 天緒圭花さん  女官長 音花ゆりさん 華苑みゆうさん  ニコラス 鶴美舞夕さん 碧海りまさん 小公子 麻尋しゅんさん (2002年、宝塚歌劇団入団。星組プラハの春」で初舞台) 天寿光希さん ルネ 麻尋しゅんさん 壱城あずささん 小公女 妃咲せあらさん 成花まりんさん  アントワネット(少女時代) 成花まりんさん 蒼乃夕妃さん  ルイ・シャルル 如月蓮さん 如月蓮さん  小公女 蒼乃夕妃さん 白妙なつさん  マリー・テレーズ 南風里名さん 南風里名さん 


物語
 オーストリア帝国ハプスブルク家の女帝マリア・テレジアの末娘マリー・アントワネット、フランス、ブルボン家王太子ルイ(後のルイ16世のもとへ輿入れする。華やかな宮廷生活を送りながらも、アントワネットは孤独と虚しさに苛まれていた。そんな毎日の中、アントワネットはオペラ座の仮面舞踏会で、スウェーデンの貴族フェルゼンと出会う。知的で凛々しく美しいフェルゼンとアントワネットは運命的な恋に落ちる。そしてまた、王妃付き近衛隊隊長を務める男装の麗人オスカルも、叶わぬ恋と知りながら、密かにフェルゼンに心を寄せるのだった。
 フェルゼンとアントワネットは密かに逢瀬を重ねる。お洒落で遊び好きなアントワネットの浪費振りは財政難に拍車をかけ、国庫は危機に陥っていた。その上、王妃とフェルゼンの不倫の恋。民衆はアントワネットを憎悪し、各地で暴動を起こしていた。オスカルは、アントワネットにフェルゼンをスウェーデンに帰すよう進言する。しかしアントワネットは、フェルゼンと離れることはできないと激しい恋心を吐露する。アントワネットの後見人であるメルシー伯爵は、王妃の名誉を守る為にも別れてほしいとフェルゼンに懇願する。フェルゼンは断腸の思いで帰国を決意する。幼い頃からオスカルだけを愛していたアンドレは、自分の気持ちを抑えつつ、フェルゼンを慕うオスカルを見守っていた。フェルゼンは、オスカルを守ってやるのは君の役目だとアンドレに言い残し、スウェーデンへと去って行く。
 一方オスカルは、暴動が革命の様相を見せ始めたことから、近衛隊から衛兵隊に移り、フランスをこの動乱から救おうとする。しかしその思いも虚しく、衛兵隊にパリ出動の命令が下る。出動前夜、オスカルは、幼い頃より共に育ち自分を愛し続けてくれたアンドレの愛を受け入れる。1789年7月14日、バスティーユ広場で、オスカルは民衆と共に戦う決意をする。しかしその戦いの中で、アンドレ共々、銃弾に倒れるのだった。
 スウェーデンに戻ったフェルゼンのもとを、近衛少佐ジェローデルが密かに訪れる。王宮の危機を聞かされたフェルゼンは愕然とするが、国王一家救出の為に再びフランスへ行くことを決意する。しかし、時既に遅く、アントワネットはコンシェルジュリーの牢獄に幽閉されていた。牢獄に忍び入るフェルゼン。思いがけない再会にアントワネットは嬉しさを噛み締めるが、フェルゼンの深い愛に感謝しながらも、フランスの王妃として立派に死ぬ覚悟であることを告げる。生涯かけて愛した女性が断頭台に向かう後姿を見送りながら、深い悲しみに耐え、フェルゼンは呟く。「王妃様、あなたは私の胸の中にいつまでも生きています。あのベルサイユに咲く紅薔薇のように……」と。


ウィキペディア (Wikipedia) より引用。 

ハンス・アクセル・フォン・フェルセン(Hans Axel dy von Fersen, 1755年9月4日 - 1810年6月20日)伯爵は、政治家、軍人。スウェーデンの名門貴族で王室顧問であるフレデリック・アクセル・フォン・フェルセン侯爵の子。フェルゼンとも言われる。 フランス王妃マリー・アントワネットの愛人として知られるが、スウェーデン王グスタフ3世の寵臣でもあった。また、次代グスタフ4世にも仕え、ナポレオン戦争に至る時代までを生きた。
日本では『ベルサイユのばら』の影響が大きいせいか「フェルゼン」と呼ばれる事が多い。


ヴァナ・ディール通信 vol.5 アルタナの神兵攻略特集号