重大事故の検証の16(JR福知山線)

 「防護無線、作動せず」 脱線電車の車掌証言 読売5月16日
 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、快速電車の車掌(42)が県警尼崎東署の捜査本部の事情聴取に対し、付近を走行中の列車に緊急停止信号を発する列車防護無線機について、「事故発生後に発信させようとしたが、作動しなかった」と証言していることが14日、わかった。県警も証言通り、車掌室にある防護無線機の作動ボタンが押されていたことを確認した。防護無線機は、異常に気付き、現場手前約100メートルで緊急停車した対向の下り特急電車の運転士が発信させ二重事故を防いだが、県警は、快速電車で作動しなかった原因と、車掌や脱線の連絡を受けた指令員の事故後の対応を詳しく調べている。>>続く

◎すっかり忘れてしまったかのようなJR西日本の事故です。もはや所謂新聞の3面記事にしか載らない感じです。さて国土交通省は危険なカーブに新型ATSの設置を義務づけるそうだが、人は必ずミスをするのだから安全をシステムで確保することには賛成です。しかし、ただでさえ赤字の中小私鉄には何らかの補助を与えないと、安全確保より以前に鉄道が走らなくなると思います。