論議は正しい

 
 理想の実現、まだ先か

 堀江貴文ライブドア社長とフジ・サンケイグループが和解したことにより、「ネット時代のジャーナリズム」はあいまいな結末に終わった。しかし、堀江社長の挑発的ともいえる言動により、この問題にメディア関係者を中心として大きな関心を呼んだのも事実だ。

 MSN毎日インタラクティブは特集「ネット時代のジャーナリズムとは何か」を設置し、メディアへの造詣が深い11人の論客に語ってもらった。さらに、毎日新聞の記者がこの問題を取り上げた原稿も収録した。立場が異なる論客たちが共通して抱いていたのは、現在のジャーナリズム、マスメディアのあり方への強い危機感と、市民参加型への道を開くネットを活用したジャーナリズムへの期待だった。