主張: 独立は市民が決めること カタルーニャ


 国王の一方的な発言はいかがなものか 負傷したカタルーニャの人も 国民ではないのか。

産経新聞

【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州のプチデモン州首相は4日、テレビ演説を行い、州独立を否定した国王フェリペ6世について「カタルーニャ人の多くを失望させた」として批判した。その上で、国際的な第3者の仲介を求めた。


 プチデモン氏は、国王は「中央政府のラホイ首相の政策を支持し、警察暴力の犠牲になったカタルーニャ人を無視した」と主張。国王が3日の演説で、独立の是非を問う住民投票を行った州政府を非難する一方、有権者に対する警察の暴力に言及しなかったことへの不満を語った。州政府は投票日に800人以上が負傷したと発表していた。


 プチデモン氏の演説について、中央政府は4日の声明で「仲介を求める前に法を守るべきだ」として、住民投票違憲とする立場を改めて示した。州と中央政府の亀裂は深まる一方だ。


 プチデモン氏は欧州連合(EU)に繰り返し仲介を求めてきたが、EU欧州委員会は「内政問題」として仲介を拒否している。