トランプ: やっぱり こいつは最低の大統領だ!


朝日新聞

 トランプ米大統領3日、2週間前に大型ハリケーン「マリア」に襲われた米自治プエルトリコを訪問し、地元首長や被災者らと面会した。多くの地域で停電が続くなど復興には数カ月かかるとみられるが、トランプ氏は2005年に1800人以上の死者を出したハリケーンカトリーナ」を引き合いに「千人以上が亡くなったハリケーンと比べれば、それほど深刻でもない」などと話した。


 340万人が暮らすプエルトリコでは、現在も半数以上が水道を使えず、携帯電話も多くの地域で不通。救援物資が市民に届いていない。先週、連邦政府の支援の遅れを批判した地元市長に対し、トランプ氏は「指導力が足りない」などとツイッターで攻撃していた。


 この日、トランプ氏は知事や市長らの前で、災害対応をたたえつつ、「これまでプエルトリコに多くのお金を使ってきたが、少し無駄にしてしまった。でも多くの命が救えたからそれでいい」と話した。


 訪問を終えたトランプ氏は記者団に「素晴らしい日だ。感謝の声しか聞かなかった」と自賛した。その後、プエルトリコの知事は死者数が16人から34人に増えたことを明らかにした。停電で呼吸器が使えなくなった人も含まれているという。(ワシントン=香取啓介)

* 政治: 立憲民主党に 光明を見出す


立憲民主党公式アカウント @CDP2017


毎日新聞

 民進党枝野幸男代表代行が衆院選に向けて結成した新党「立憲民主党」は3日、総務相あての設立届を東京都選管に提出し、受理された。毎日新聞の取材では、枝野氏や長妻昭厚生労働相民進党の前衆院議員14人のほか、元職11人、新人23人が既に参加の意向を表明。希望の党から公認を拒否された民進の候補予定者らがさらに加わるとみられ、立憲民主党からの出馬は50人を超える公算が大きくなった。


 設立届では新党の代表を枝野氏とし、前衆院議員6人が名を連ねた。長妻氏は記者団に、全国11の比例ブロック全てに候補者を擁立する考えを明らかにした。


 その後、枝野代表は東京都内の街頭演説で、学校法人「森友学園」「加計(かけ)学園」の問題を挙げ、「単なるスキャンダルではなく税金の使われ方の問題だ」と強調。安全保障法制について「憲法で縛られる内閣が、積み重ねてきた解釈を勝手に変えた。違憲の法律は一日も早く変えなければならない」と批判し、安倍政権との対決姿勢を鮮明にした。


 立憲民主党は昨年の参院選で行った共産、社民両党などとの野党共闘の枠組みを踏襲し、衆院選小選挙区で候補一本化を模索する。


毎日新聞

 衆院解散を機に、新党結成の動きが続いている。希望の党へ合流を目指した民進党だったが、希望側が安全保障政策をハードルにして一部の民進前議員を排除。反発した民進枝野幸男代表代行が立憲民主党を結成し、民進は事実上分裂した。10日の公示を前に情勢は激動しているが、かつて「新党さきがけ」代表を務めた武村正義元蔵相(83)に見方を聞いた。【三上健太郎


 民進前原誠司代表が突如表明した、小池百合子東京都知事率いる希望への合流。しかし小池氏は「排除」という言葉を持ち出し、合流者を選別する意図を明確にした。武村氏は「前原さんの大胆な決断は間違っていないと思うが、小池さんは『排除の論理』というか厳しい条件を突きつけた。安全保障関連法に反対の人はだめと言うなら、反対した民進と合流話をすること自体、間違っている」と厳しい。結果、民進は割れたが、その背景を「小池・前原会談の詰めがアバウトだったからでは」と分析する。


 「排除の論理」。1996年、旧民主党結成の際、中心人物の鳩山由紀夫氏が、さきがけの同僚だった武村氏の参加を拒んだ。排除の論理という言葉は当時の流行語にもなった。「武村さんはご遠慮いただきたいとテレビで堂々と言われてね。苦い経験をしているから」と振り返る武村氏。「政党を作るなら、排除よりむしろ、吸収力、求心力を高めないと、強い与党に対抗するパワフルな党は生まれない。排除の一件は、希望の勢いをそいでしまう」と話す。


 一方、「排除」されたことを機に生まれた立憲民主党。リベラルの受け皿としてにわかに注目され、武村氏は「やりようによっては一定の勢力を持つかもしれない」とみる。「リベラルは平等、保守は自由の考え方を強調する政治勢力と思っている。自由と平等は非常に大事な政治スローガンだから、保守政党二つ(自民党希望の党)だけでは何となく落ち着きませんからね」


 希望の党を巡る一連の動きを、与党側は「野合」と批判するが、武村氏は「自民党も堂々と公明党と野合している。小選挙区で巨大な与党と相対する時、野党が一本になって立ち向かうのは自然」と肯定する。その上で、選挙協力と政権の構築は「二段構え」で考えればいい、と促す。


 生まれては消える新党。結党して時間がたつと、内部分裂するケースが多かった。「自民のような大政党は対立も内部でのみ込み、組織で打ち消す。だが新党は対立がすなわち分裂につながる」。新しい政党に不可欠なのはおおらかさと結束力だと、武村氏は指摘する。