訃報 麻央さん さようなら

 堀越麻央さんのご逝去を悼み哀悼の意を表しますとともに心からご冥福をお祈りいたします。

NHK 6月23日 14時56分

海老蔵さん ブログで「一番泣いた日」

 市川海老蔵さんは23日午前8時前、ブログを更新し、「人生で一番泣いた日です。マスコミの方々もお察しください。改めてご報告させていただきます」などと記しました。その後、海老蔵さんは午前9時前にも、庭木や鉢植えに水をまく写真をブログに載せるとともに、「なるべくいつも通りに過ごします」と書き込みました。さらに11時すぎには楽屋の写真とともに、「どんな事があろうと、舞台」と記しています。その後、公演直前の正午前には「今日も二回公演」というタイトルで自身を写した写真を掲載し、「いってきます」と短く記しています。
海老蔵さん 来月に息子と共演予定


 小林麻央さんの夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵さんは、東京・渋谷で上演中の「石川五右衛門外伝」という演目に25日まで出演する予定です。来月3日からは、東京の歌舞伎座で始まる公演に息子の勸玄くんとともに出演することが決まっています。

 このことについて、小林麻央さんは今月16日付けのブログで「勸玄が、出演させていただくことになりました。白狐(びゃっこ)の役で、最年少の宙乗り(ちゅうのり)に主人と共に挑戦いたします。皆様ぜひあたたかくご観劇、見守っていただけましたら幸いです」と息子の活躍を期待する心境をつづっています。


海老蔵さん 予定どおり出演
 市川海老蔵さんは23日正午から東京・渋谷の劇場で「石川五右衛門外伝」という演目に予定どおり石川五右衛門役で出演し、いつもどおりの演技を披露していました。

 ほぼ満席となった会場からは、市川海老蔵さんが登場するたびに大きな拍手が送られていました。小林麻央さんについての発言はありませでした。


ブログにつづった闘病生活
 小林麻央さんは、乳がんであることを発表してから3か月後の去年9月からインターネットのブログで闘病生活をつづり始めました。

 初回の9月1日は「今日から、ブログを書くことにしました。家族はとても、驚いています」と書き出し、「力強く人生を歩んだ女性でありたいから子供たちにとって強い母でありたいからブログという手段で陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました」と理由を説明しています。


 その後は、夫の市川海老蔵さんや2人の子どもたち、それに姉でアナウンサーの小林麻耶さんらが見舞いに訪れたときの様子のほか、感謝の言葉や、かつらをかぶっておどけた様子の写真など、入院中の日々が投稿されています。


 また体の異常に気付いてから検査を受け、がんと告知されるまでの日々を振り返り、9月16日には「我慢したけれど、ポタリと涙が流れた」と告知を受けたときの様子を記しています。


 9月23日には「ごめんね。病気になっちゃった妻で。病気になっちゃった娘で。病気になっちゃった妹で」と記し、体の異常を感じながら検査を受けなかったことを後悔する気持ちなどもつづっています。


 一方で、病気と闘う決意も随所に見られ、10月3日の投稿では「私はステージ4だって治したいです!!!遠慮している暇なんてありません!!」「5年後も10年後も生きたいのだーっ」と叫ぶように記していました。


 治療の経過についても詳しく書き込み、10月1日には手術を受けた報告を記しているほか、11月10日には「今日は新しいクリニックに行ってみました。今まで挑戦しなかった分野の身体へのアプローチを試してみようと思います」、12月7日には「平日毎日通った放射線治療が、今日で終了しました」などと記しています。


 10月8日には「久しぶりにお化粧をして出かけました。子供達と一緒です」10月10日には「幼稚園の運動会、行ってまいりました!!」「思えば、闘病してから初めて、決めた目標でした」などと、家族とのふれ合いについても投稿しています。


 しかし、12月15日に「ブログが久しぶりになってしまいました。だいぶ弱ってしまい、すみません」と記したあと、20日には入院中であることを明かし、ことしの正月には「元旦は起き上がれず、病食は、お昼からのスタートになりました」とつづっています。


 その後、1月23日には骨への放射線治療が終了し、29日には退院の報告を掲載しましたが、4月に入って「10日前まで普通に歩けたのに、10歩歩くのもやっとになってしまうのだから」と病状の悪化をうかがわせる記述が見られます。


 そして22日には再び入院し、24日には輸血と点滴をしたという報告が記されています。5月になると熱が下がらない様子が記され、21日の「痩せる」というタイトルの書き込みには、自分の姿を鏡で見たときの出来事として、「私が恐れていた姿に近い身体が写っていて、一瞬衝撃を受けたあと、泣いてしまいました」とつづっていました。


 その後、5月29日に退院して、「やはり我が家は最高の場所です」と在宅医療に切り替えたことを報告し、2人の子どもについての話題や自宅での日常のできごとなどを更新しています。


 最も新しいブログは3日前、今月20日の午前6時15分にアップされ、母親が絞ってくれたオレンジジュースを心待ちにして、毎朝飲んでいる様子を写真とともに紹介し、最後に「皆様にも、今日笑顔になれることがありますように」とつづっていました。


アクセス殺到 ブログに影響
 小林麻央さんが闘病生活をつづったブログや夫の海老蔵さんのブログはアクセスが殺到し、午前11時前からつながりにくい状態が続いています。


 ブログを運営する会社によりますと、この影響で麻央さんや海老蔵さんのブログのほかにも一部のコンテンツが表示されない症状が出ているということです。会社はホームページに出した告知で「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。復旧までしばらくお待ち下さい」としています。


ネット上に悼む声相次ぐ
 夫の市川海老蔵さんが23日午前8時前に、「人生で一番泣いた日です」とブログにつづったのをきっかけに、ネット上では麻央さんの体調を心配する声が次々に投稿されました。


 投稿では「麻央さん亡くなったのかな。奇跡起きてほしい」とか「もっともっと生きなきゃダメだよ。同じ病気で闘っている人たちの為に」といった無事を祈る声が多く見られました。


 その後、麻央さんが亡くなったことが一斉に報じられると「あまりに急でことばが見つかりません。早すぎる」とか「闘病生活、とてもがんばっていた。ご冥福をお祈りします」などと麻央さんの死を悼む声が相次いで投稿されました。


 また闘病生活をつづった麻央さんのブログの読者からは「勇気や闘う力をもらっていた。本当にありがとう」とか「自分も闘病中だったので勇気をもらった」と麻央さんに感謝する投稿も多く見られました。


 麻央さんの訃報に関しては、ソーシャルメディアでの書き込みが相次いだほか、ネット上での検索数も急上昇していて、多くの人の間に悲しみが広がっています。