トランプ 共和党地盤を揺るがす。


NHK

 アメリカのトランプ陣営とロシアの関係をめぐる疑惑への追及が強まる中、南部ジョージア州連邦議会下院の補欠選挙が行われ、与党・共和党の候補者が勝利しました。トランプ政権としては踏みとどまった形ですが、接戦となったことでトランプ大統領に対する不満が高まっていることもうかがわせています。


 南部ジョージア州アトランタ近郊では連邦議会下院の与党・共和党の議員がトランプ政権の厚生長官に就任したことに伴って20日、補欠選挙が行われました。


 アメリカメディアによりますと開票の結果、共和党のハンデル候補の得票率が52.1%、野党・民主党のオソフ候補が47.9%となり、ハンデル候補が勝利しました。ハンデル候補は勝利演説で「トランプ大統領に感謝します」と述べ、トランプ大統領ツイッターで「大勝利だ。誇りに思う」と祝意を表しました。


 この選挙区では40年近くにわたって共和党議席を占めてきましたが、トランプ陣営とロシアの関係をめぐる疑惑への追及が強まる中、激しい選挙戦が繰り広げられ、「トランプ大統領に対する住民投票」とも報じられました。今回、共和党候補が接戦を制したことで、トランプ政権としては踏みとどまった形です。


 ただ、これまで大差で共和党が勝利してきた選挙区民主党に迫られたことで、トランプ大統領に対する不満が高まっていることもうかがわせています。