じわじわ来ています 環境省自然環境局野生生物課課長補佐・尾頭ヒロミ

 「シン・ゴジラ」を観ないと わからないキャラです。

朝日新聞 

 仏頂面で誰とも目を合わせず、早口で巨大不明生物に的確な分析を加えていく。映画「シン・ゴジラ」で演じた、そんな理系の女性官僚、尾頭(おがしら)ヒロミが注目されている。ネットには、著名な漫画家やファンが愛情を込めて描いた尾頭の似顔絵が、続々と投稿された。「遠いところの出来事というか、実感がないですね。テレビを見ているような感じ」と想定外の騒ぎに戸惑いつつ、「でも、うれしい。拒否しているわけではないんです」とほほえんだ。


 尾頭は環境省自然環境局野生生物課の課長補佐だ。突如現れたゴジラに対し、ベテランの海洋生物学者らが役に立たず、急きょ現場から抜擢(ばってき)されて首相や閣僚らが集まる会議に参加する。臆せず自分の考えを口にする人物像は、台本や樋口真嗣監督に示された「内向的」「こびない」といったキーワードからふくらませた。


 「ちゃんとスーツは着てるし、最低限のルールみたいなものは守っているかもしれないけど、寝癖とかあったほうがいいのかな、と。毎日寝る前、寝癖がつくように髪を折って寝てました」。ほぼすっぴんで、「メイクの時間は男性と変わらない。(撮影現場の)入り時間がゆっくりでうれしかった」と笑う。


 東京・新宿で8月24日、「シン・ゴジラ」の女性限定鑑賞会議が開かれ、ゲストとして登場した。客席から「ヒロミー!」「かわいい!」と歓声が上がり、女性人気の高さもうかがわせた。


シネマトウディ

 映画『シン・ゴジラ』の興行収入が9月4日、公開から38日間で60億円の大台を突破した。


 7月29日の公開以来大ヒットを続けてきた『シン・ゴジラ』。公開から1か月で『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』(推定最終興収:46億1,000万円)を抜いて2016年公開の邦画実写作品で最も興収を上げた作品となっていたが、その後も順調に数字を伸ばし、9月4日までの累計興収は60億1,723万9,800円、累計動員は412万9,595人に達している。


 本作は、大ヒットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明が脚本・総監督を務めた、日本版『ゴジラ』シリーズ12年ぶりの最新作。突如現れた巨大不明生物ゴジラに対抗する日本人の姿を描く。北米公開日が10月11日に決まったことも発表されたばかりで、秋になっても『シン・ゴジラ』の勢いは落ちそうにない。(編集部・市川遥)

映画『シン・ゴジラ』は公開中

「シン・ゴジラ」とは ニコニコ大百科