MERSコロナウイルスとは?

MERSコロナウイルスマーズコロナウイルス、英: Middle East respiratory syndrome coronavirus, MERS-CoV)は中東呼吸器症候群 (Middle East respiratory syndrome, MERS) の病原体であり、SARSコロナウイルスに似たコロナウイルス(ベータ型)

 2012年9月に初めて報告され(感染者の入院は6月13日、死亡は6月24日。サウジアラビアのジェッダ)、2013年12月現在、中東地域で感染拡大中の新型コロナウイルスの流行である。肺炎(異型であるので診断に注意が必要)を主症状としており、死亡率が40-50%前後と非常に高い。

 

2013年5月、国際ウイルス分類委員会が、病原体名を「Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV)」と命名、WHOの決定を受けて、厚生労働省はウイルスの名称をMERS(マーズ)コロナウイルスと名付け、感染症名を中東呼吸器症候群 (MERS) と決定した

 2015年5月4日、バーレーンに半月間滞在した68歳の韓国人男性がMERSに感染とは知らずに韓国に帰国し、11日に発症、複数の病院(忠清南道牙山市屯浦面のソウル医院、京畿道平沢市の平沢聖母病院ソウル特別市江東区千戸洞の365ヨルリン医院)で受診を行い[86][87]、20日にMERSと確定し、韓国は中央防疫対策本部を設置した[88]。他の病院では小規模な感染であったが、平沢聖母病院では大きな感染が起こり[87]、韓国内で感染が広がっている。