問答無用の米軍 日本に上から目線

 根底にアジア人蔑視の人種差別感覚が米国にある 

毎日新聞 2015年05月19日 東京夕刊

 【ワシントン西田進一郎】国防総省のウォレン報道部長は18日、ハワイ州で17日に起きた垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの着陸事故を受けて、沖縄を含む日本でオスプレイの飛行運用を変える考えはないとの考えを示した。省内で記者団に語った。翁長雄志(おながたけし)沖縄県知事は、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)で運用されているMV22の飛行停止を求めている。


 ウォレン氏は、着陸に失敗した機体から火が上がっていたことについて「火が出て着陸に失敗したのか、着陸失敗後に火が出たのか、明らかではない」とし、原因に「言及するのは時期尚早だ」と語るにとどめた。


 一方、翁長氏が求める飛行停止の可能性については「日本での飛行運用を調整する予定はない」とし、沖縄での運用についても「沖縄での飛行運用を変更する予定はない」と述べた。また、米軍横田基地(東京都福生市など)に2017年以降に空軍仕様のCV22オスプレイを配備する計画への影響も否定した。


 米海兵隊によると、着陸事故で、死亡した1人を除いて病院に搬送された21人のうち、4人が入院中で、うち1人は重体という。海兵隊は21日まで予定している訓練を続ける。