沖縄を 『平和の島』に

NHK

23日、沖縄は太平洋戦争末期の沖縄戦から69年の「慰霊の日」を迎え、最後の激戦地となった糸満市摩文仁平和祈念公園には早朝から遺族らが訪れ、平和への祈りをささげています。


昭和20年の沖縄戦では、住民を巻き込んだ激しい地上戦の末、20万人を超える人が犠牲となり沖縄県民の4人に1人が命を落としました。


6月23日は、沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる日で、沖縄県は「慰霊の日」と定めています。


 最後の激戦地となった糸満市摩文仁平和祈念公園には、早朝から遺族などが訪れ、戦没者の名前を刻んだ「平和の礎」に花を手向け犠牲者を悼んでいます。宜野湾市の74歳の女性は「当時は5歳で、ごうに逃げ込んだが、遺体が足元に転がっていて、戦争のことを思い出すのはつらいです。戦争の体験は風化させてはならないと思います」と話していました。
23日正午前から、遺族をはじめ安倍総理大臣も出席して沖縄県主催の戦没者追悼式が開かれ、仲井真知事が「平和宣言」を読み上げます。


 沖縄戦から69年がたち、戦後に生まれた人は県民の8割を超え、戦争の記憶をどのように継承していくかが課題になっています。


 一方、沖縄戦をきっかけに次々に作られたアメリカ軍基地は、今も沖縄の重い負担となり、軍用機の騒音や墜落事故など県民生活にさまざまな影響を及ぼし続けています。


 また、焦点となってきた普天間基地の移設問題では、去年、仲井真知事が、政府が申請した名護市辺野古沖の埋め立てを承認しましたが、沖縄県内には県外への移設を求める意見が根強くあります。
戦争が残した悲しみや今に続く重い基地負担と向き合う沖縄は、一日、平和を願う祈りに包まれます。

 

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