一方的な断じ方でいいのか?


NHK 4月1日 13時29分

STAP細胞を巡る問題で、不正があったと認定されたことについて、理化学研究所小保方晴子研究ユニットリーダーは、「調査委員会の調査報告書を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理化学研究所の規程で、『研究不正』の対象外となる『悪意のない間違い』であるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられたことはとても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申立をします。このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解されかねず、到底容認できません」とするコメントを発表しました。


また小保方研究ユニットリーダーは、レーンの挿入については、「Figure1iから得られる結果は、元データをそのまま掲載した場合に得られる結果と何も変わりません。
そもそも、改ざんするメリットは何もなく、改ざんの意図をもってFigure1iを作成する必要は全くありませんでした。見やすい写真を示したいという考えからFigure1iを示したにすぎません」とコメントしています。


さらに、万能性を示す写真が博士論文の別の実験のものと極めてよく似ていた点については、「私は、論文1に掲載した画像が酸処理による実験で得られた真正な画像であると認識して掲載したもので、単純なミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした。真正な画像データが存在していることは中間報告書でも認められています。


したがって、画像データをねつ造する必要はありません。そもそも、この画像取り違えについては、外部から一切指摘のない時点で、私がみずから点検するなかでミスを発見し、ネイチャーと調査委員会に報告したものです」としています。


そのうえで、「論文中の不適切な記載と画像については、すでにすべて訂正を行い、平成26年3月9日、執筆者全員から、ネイチャーに対して訂正論文を提出しています」としています。


読売新聞

 STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所の調査委員会は1日、論文の画像に意図的な改ざんと捏造ねつぞうにあたる研究不正があったとの最終報告書を発表した。


 不正は筆頭著者の小保方晴子ユニットリーダー(30)が単独で行ったと認定した。これを受けて記者会見した理研野依良治理事長は「科学社会の信頼性を損なう事態を引き起こし、おわびする」と謝罪し、著者へ論文取り下げを勧告して関係者を処分する方針を明らかにした。


 調査委はSTAP細胞が本当に作製できたかどうかは「今回の調査対象外」とし、今後の再現実験の結果を待つとした。理研は1年かけて再現実験をする方針で、まず4か月をめどに中間報告を公表するという。