今がW杯なら 決勝へ行けるかも!?


 

 ナショナルチームがいつも万全な調整がとれるとは限らない。招集する選手の調子や連携の強弱、特に所属するリーグやチームの事情に左右される。また、試合へのモチベーションにもよる。現時点では勝ったが、ワールドカップで勝てるかと言えば、「やってみなくてはわからない」。しかし、確実に言えるのは、長点を伸ばし、欠点をなくすことに全力をつくすことです。


 何度も何度も、同じ間違いで失点する守備陣は、メンバーを変えるなどの補強も必要かもしれません。


 サッカー日本代表国際サッカー連盟ランキング44位)は19日(日本時間20日)、ブリュッセルでの国際親善試合でベルギー代表(同5位)を3−2(前半1−1)の逆転で降し、年内最終戦を白星で締めくくった。ザッケローニ監督就任後の日本の通算成績は26勝11分け(1PK勝ちを含む)11敗となり、今年は8勝3分け8敗で全日程を終えた。

NHK11月20日 7時8分

 サッカー日本代表来年のワールドカップに向けた年内最後の強化試合で19日、世界ランキング5位のベルギー代表と対戦し、3対2で逆転勝ちしました。


 試合はベルギーの首都ブリュッセルで行われ、日本は最前線のワントップのポジションに柿谷曜一朗選手を起用するなど16日のオランダ戦から、先発メンバーを6人を入れ替えて臨みました。

 ベルギーは世界ランキング5位の強豪で、来年のワールドカップではシードチームになることが決まっています。
前半15分、日本はベルギーのエース、ルカク選手に左サイドを突破され、ゴールキーパー川島永嗣選手が飛び出したところでゴール前にクロスを送られ、先制されました。


 それでも日本は37分に先発起用されたディフェンダー酒井宏樹選手が攻撃参加して右サイドからクロスボールを上げ、これに柿谷選手が頭であわせて同点に追いつきました。


 後半、日本は岡崎慎司選手と遠藤保仁選手を投入し、中盤でボールを保持できるようになり攻撃のリズムが生まれました。そして、8分に遠藤選手のパスから本田圭佑選手が2試合連続のゴールを決め、勝ち越しました。


 さらに18分には柿谷選手のパスから岡崎選手が追加点を奪い、リードを広げました。


 終盤、コーナーキックから失点しましたが、日本は3対2で逆転勝ちし、年内最後の強化試合を白星で締めくくりました。日本は、今回のヨーロッパ遠征でチームが目指してきた選手どうしが連動して守りボールを奪ってから素早く攻撃をしかけるサッカーで多くのチャンスを作り、強豪を相手に2試合で5得点と結果を残しました。


 一方で、2試合はともにミスから先制点を奪われる展開となり、ディフェンス陣の連係には課題が残りました。

 ワールドカップブラジル大会は来年6月に開幕し、これに先立って、来月、組み合わせ抽選会が開かれ、1次リーグの対戦相手が決まります。


ザッケローニ監督「内容に満足」
 試合後、日本代表のザッケローニ監督は「日本のリズム、スピードが出て試合を優位に運ぶことができ、内容に満足している。こういった経験をできたことは非常に大きいが修正すべき点もある。今後に向けて自分たちのプレーの精度を高めていかないといけない」と話しました。


「日本のよいところ出た」
 試合後、日本代表のキャプテン、長谷部誠選手は「自分たちが目指している方向が間違っていないことを再確認することができた。年内最後の試合を勝って終わることができてうれしい」と話しました。


 また、同点ゴールを決めた柿谷曜一朗選手は「勝つことだけを意識して試合に臨んだ。日本代表で何試合もゴールを決めることができず、迷惑をかけていたので、決めることができてよかった。これからもチームに貢献できるよう努力していく」と話しました。


 勝ち越しゴールを挙げた本田圭佑選手は「結果もうれしいが、内容も日本のよいところが出て収穫になった。ただ課題も出たので、よかった点、悪かった点をしっかりと分析したい」と振り返りました。

 そのうえで、来年のワールドカップに向けて「自分たちの所属チームに戻って個人として、チームとしての課題に取り組むことが大事だ」と話しました。