あこがれていた


 合掌 若いころ本気で『広告』にあこがれていた。クリエイターよりプランナーになりたかったのだが、ある会社に入社寸前でまったく別の道に行ってしまった。

 天野さんは鋭さの中に優しいまなざしを持つ稀有な人でした。天命に人は逆らえないのですがあとすこし活躍してほしかった。心よりお悔み申し上げますとともにご冥福をお祈りいたします。


朝日

 広告やテレビ番組の批評で人気を博したコラムニストで、本紙に「CM天気図」を連載した天野祐吉(あまの・ゆうきち)さんが20日午前10時38分、間質性肺炎のため死去した。80歳だった。通夜、葬儀は本人の希望で行わない。


 広告をジャーナリスティックに論じる雑誌「広告批評」を1979年に創刊、商品の宣伝でしかないと考えられていた広告を、批評の対象として位置づけた。84年に本紙で「私のCMウオッチング」を開始。90年に改題した「CM天気図」は、連載1132回に及ぶ名物コラムとなった。軽妙な語り口で消費社会に鋭く切り込むCM批評は、多くのファンを魅了した。


 東京都生まれ。博報堂などを経て創刊した「広告批評」(2009年に休刊)で編集長や発行人を務めた。メディアに対する批評も活発に行い、新聞や雑誌に多数の評論を発表、テレビやラジオ番組でも活躍した。