眠いけれど 気持ち良い勝利 なでしこ


 オリンピックは時差2時間位のところで開催を希望。25時はじまりのなでしこ準決勝(関東の視聴率は17.1%)に全国民が注目していたか。結果は勝利でメダル(金又は銀)が確定し実に気持ち良い。直前の親善試合で負けているので訳知り顔の評論家が「メダルなんて取れない」とマイナスベクトルを吐いていた。よく簡単になでしこが積み上げてきた汗と涙と練習量を評価できるものだ。試合は確かに結果が大事だが、必死にボールにくらいつく、何がなんでもゴールを追求(4回のシュートで何と2得点)するひたむきさを全てうけとめてのなでしこです。

 まさに、なでしこは水鳥(優雅に水面を滑走するが水面では必死に足を動かしている)なのだ。体力面で劣るのは百も承知でそれを跳ね返す技術と連携と劣勢に耐える精神力がなでしこにはある。さあ、最後はアメリカを撃破するのみです。


産経

 スーパーセーブを連発したGK福元美穂を、佐々木監督は「僕にはあの小さな福元選手(165センチ)が神様に見えている」と絶賛した。

  

 神様(福元)を崇めるなでしこデフェンス


 試合終了後に歓喜の輪が自陣のゴール前にできた理由を、岩清水梓は「福ちゃん(福元)が神がかったセーブを何回もしてくれた。みんなが福ちゃんのところに集まったことが物語っているでしょう」と解説した。それほど苦しいゲームだった。


 なでしこの持ち味は卓越した技術を生かした華麗なパスサッカーにあり、後半途中までは存分に披露した。一方で、身体能力で圧倒されながらも食らいつき、ゴール前で体を張るのもまた、なでしこ。見るものを魅了する美しさと、心を揺さぶるひたむきさを兼ね備えるのがなでしこのサッカーだ


 やはり防戦一方となった準々決勝のブラジル戦後、主将の宮間は「パスサッカーが私たちらしさといわれるかもしれない。でも、強い相手にボールを支配されても、足を止めず、粘り強くゴールを許さないのが自分たちらしさなんです」と胸を張った。美しくなくても、泥臭く咲き続ける仲間の姿が頼もしかった。


NHKより引用

 ロンドンオリンピック、サッカー女子の「なでしこジャパン」は準決勝でフランスと対戦し、セットプレーからゴールを決めて2対1で競り勝ち、史上初めてのメダル獲得を決めました。日本の決定力と、粘り強い守備が光った試合でした。


 日本は、試合開始からフランスに押し込まれましたが、堅い守りで相手の攻撃をしのぎました。
日本は、前半32分に宮間あや選手のフリーキックから大儀見優季選手が押し込んで先制します。
さらに、後半4分にも再び宮間選手のフリーキックから今度は阪口夢穂選手が頭で決め、その後1点を返されたものの、そのまま逃げ切りました。


 この試合、日本は僅か4本のシュートで2点を奪い、少ないチャンスを確実に決めました。対するフランスは、27本のシュートで僅か1点。日本の決定力と、粘り強い守備が光った試合でした。


 選手たちが、「苦しい試合だった」と振り返ったように、一方的に攻め込まれた展開にもかかわらず、焦らず勝利をつかんだのは、準々決勝で強豪のブラジルに我慢強く守り勝った経験が生きています。試合前、ふだんは控えめなキャプテンの宮間選手が、「負ける気がしない」と話したように、選手たちには揺るぎない自信が芽生えています。
決勝の相手はライバルのアメリカで、今回の試合で2点目を決めた阪口選手は、「ここまで来たら、いちばんいい色のメダルが欲しいので、次も絶対に勝ちたい」と意気込んでいました。