暗黒時代を回避しよう

スポーツ報知より引用

 阪神が、今オフに大規模リストラを行う方針を固めたことが6日、わかった。01年以来の借金15でCS圏内の3位・広島に8・5ゲーム差の5位に低迷。4年連続(98〜01年)最下位の「暗黒時代」を思い起こさせる不振に球団首脳は「(今オフの退団は)少なくとも十数人になるのではないか」と、戦力を大幅に刷新する見通しを明らかにした。


 トレード、FA移籍を除く退団者は昨年が7人で一昨年が6人。このオフはその倍以上の数字となる可能性が濃厚だ。オフの大量解雇は星野、岡田の両元監督がともに断行している。


 星野体制では、就任1年目で4位に終わった02年オフに、FA移籍3年目の星野伸之(現オリックス投手コーチ)ら20人が球団を去った。岡田監督時代も、就任1年目の04年オフに日本球界復帰2年目の伊良部秀輝ら15人が、引退や戦力外通告を受けて退団した。


 過去2度の大リストラは、翌年にすぐに結果に結びついた。2人の監督は就任2年目の03年、05年にそれぞれリーグの頂点へ。来季の逆襲のために、血の入れ替えは必要不可欠と球団も判断せざるをえない。


 さらに、来季は支配下登録選手を今季より減らして開幕を迎える計画を進めている。今季は68人でスタートし、7月末に育成枠からザラテ、玉置を支配下登録して70人枠がいっぱいになった。球団関係者が「66か67にしたい」と話しているように、シーズン中の補強などに備え3、4人の枠をあけておくためにも、例年にない大粛清人事になる。


 ドラフトで5、6人を指名し、外国人など、その他の補強を進めることを考えても、02、04年並みの人員削減が必要になる。大改革へ、激震は避けられそうにない。