オランド氏勝利 団結呼びかけ
NHK 5月7日 11時15分

6日に行われたフランス大統領選挙の決選投票で現職のサルコジ大統領を破って当選した社会党のオランド氏は、7日未明、数万人の支持者を前に演説し、共にフランスを立て直そうと団結を呼びかけました。

フランス大統領選挙は6日決選投票が行われ、内務省によりますと、開票がほぼ終わった時点で、オランド氏が得票率51.7%サルコジ大統領の48.3%を上回り、当選しました。

これによって、ミッテラン大統領以来17年ぶりに社会党の大統領が誕生することになりました。


オランド氏は、7日未明パリのバスティーユ広場で数万人の支持者を前に演説し、「変化を求める動きはヨーロッパの至る所で起きている。あなた方はその一員だ」と述べ、共にフランスを立て直そうと団結を呼びかけました。
そして、「フランスのおかげで、各国の人々が財政緊縮策ばかりの政策が終わることに期待するようになった」と述べ、ヨーロッパの信用不安対策を変えていく必要があると訴えました。


オランド氏の姿勢は信用不安対策を主導してきたドイツのメルケル首相と異なるため、政権交代でフランスとドイツの足並みが乱れるのではないかという懸念も出ています。このため、オランド氏は大統領に就任後、真っ先にドイツを訪問してメルケル首相と会談する意向で、今月中旬にも行われる最初の首脳会談で、信用不安対策を巡ってどのような議論が交わされるのか注目されます。