観てきましたミュージカル『ロミオとジュリエット』 新宝塚路線への期待


    

    


 
 ただいま!「ロミオとジュリエット」を観終わって帰ってきました。それにしても「梅雨明け」の大阪は暑い(最高気温33度=華氏91.4度)
 しかし、カーテンコールの末に幕が下りた時の観客の熱気はそれ以上だった気がする。

 演出の小池修一郎氏はプログラムの中で「宝塚は1967年の『オクラホマ』初演以後、ひたすら「歌・ダンス・演技」の統合=三位一体を目指してきた」と述べ、「今回のパリ生まれの「ロミオとジュリエット」は、英米のミュージカル(三位一体)とは違い歌手とダンサーが役割を分担し、演技の部分を軽くした印象」とし、「内容のシンプルさに対し、ひたすら歌唱やダンスのテクニックが求められる」。「三位一体のバランスを意識的に歌に傾けた」と語るように、素晴らしい音楽劇になった。

 もちろんロミオの柚希礼音(ゆずき・れおん)さん、ジュリエットの夢咲(ゆめさき)ねねさんはすばらしいが、大好きな音花(おとはな)ゆりさん=キャピュレット夫人役=も良かったが、 写真=音花ゆりさん 
 

一番素晴らしかったのは ジュリエットの乳母役=白華(しらはな)れみさんのソロ『あの子はあなたを愛している』。本当に感動的でした。 写真=白華れみさん 

 
 歌はこれまでだったら割り当てのない役柄のひとにも(いつもならロミオとジュリエットとティボルト=凰稀かなめさん=かな)ソロやデュエットがあり、『憎しみ』はモンタギュー夫人(花愛瑞穂(かわい・みずほ))とキャピュレット夫人だし、『マブの女王』マーキューシオ=紅(くれない)ゆずるさん、『娘よ』キャピュレット卿の一樹千尋(いつき・ちひろ=専科)さんや『どうやって伝えよう』のベンヴォーリオ=涼紫央(すずみ・しお)さん。他にロレンス神父の英真(えま)なおきさんがよかった。歌とおなじくらいにダンスも素晴らしかった。

 芝居の部分は少し軽めで、歌を重点に(生徒さんの実力が試される)、ダンスでも見せ場をつくる「新宝塚路線」が誕生したかも。

◆ミュージカル「ロミオとジュリエット
梅田芸術劇場メインホール公演》2010年7月10日(土)〜2010年7月26日(月)



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