何気ない記事から


 下記の記事(時事ドットコム)はありきたりの酒におぼれた男の「自業自得」の「犯罪」なのですが、気にかかるのは2点。1点目は、『同署への取材で分かった』。これは記者が警察から聞き出した情報だろう。
 四谷警察署ホームページによると管内は、新宿区の南端に位置し、東は麹町警察署、西は原宿警察署・新宿警察署、南は赤坂警察署、北は牛込警察署に隣接しています。東西・南北ともに約2.5キロメートル、総面積は約3.2平方キロメートルであり、緑豊かな神宮外苑と新宿外苑があります。新宿署と隣接する歌舞伎町1丁目及び新宿地区には歓楽街や雑居ビル等が集中する一方、四谷地区は旧来の住宅街が形成されています。
 東京がよく分からないわたしでも「歌舞伎町」くらいはわかります(あくまでイメージですが)。まあ酒飲みが何千人もいて、警視庁の統計(平成20年)をみると警視庁全体では粗暴犯の傷害で検挙された者は、2,685人(ちなみに暴行は3,691人)で四谷警察署管内では、傷害が33人(暴行が50人)余談ですが、意外と少ないと感じたのが、殺人1人と強盗傷害1人。隣の新宿警察が歌舞伎町の一部や新宿駅が管内にあるので、殺人10人、強盗傷害13人、強盗12人が1年間で検挙されている。
 それにしても多くの人が検挙されているが、この全部が新聞やテレビで報道されるはずもありません(これ全部していたら日本は南アフリカ並みの犯罪国家とおもわれてしまうだろう)。四谷署が検挙した者をすべて広報を通じて発表(そんな訳ないですね=本来はそうすべき)しないなら、刑事などが記者にリークしたと考えるのが妥当。日本では逮捕が即有罪と思われている(弁護士による反証権も低い=といって犯罪者を肯定しているのでは決してありません)。どんな経過かは知りませんが、女の人に手をかけてはいけません。
 しかし、裁判で罪が確定したのではなくて、もはや罪人扱いは腑に落ちません。ただ、酒におぼれて記憶にないような者はわたしの基準では「最低ランク」で、こうなるのも「自己責任」です。

 2点目は1点目に関連するのですが、この時点で住所や氏名は必要なのでしょうか? あくまでも「2週間のけがを負わせた疑い」なのです。記者が確認したわけでもないのに、リークしてもらった情報で書いたのだろうが、これが事実と違い(単に被害者がみずから倒れてのけがだったら)釈放されても多分訂正記事はださないのだろう。講談社編集長という肩書がなければ記事や報道にならなかっただろう。

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 講談社(東京都文京区)の編集長が新宿区の飲食店で女性を殴ったとして、警視庁四谷署に傷害容疑で逮捕されていたことが7日、同署への取材で分かった。
 同署によると、逮捕されたのは(住所○○○○、氏名○○○○容疑者(48)。同容疑者は「酒を飲んでいてよく覚えていない」と述べ、容疑を否認しているという。
 逮捕容疑は5月25日午前0時半から1時半ごろ、新宿区新宿のバーで、客の40代女性会社員=同区=の後頭部を平手で殴り、2週間のけがを負わせた疑い。
 同署によると、同容疑者は前日夜から飲酒しており、「何軒かはしごしていた」と話しているという。バーには1人で来店し、2人で飲んでいた女性客と面識はなかった。