今日のニュース100622 野球賭博 阿武松部屋が舞台か


 「神事」としての相撲が、やがて武道・武術になり、平和な江戸時代に商業相撲(実態は半官半民)として大相撲が完成したみたいだ。多分にこのころから勧進元(興行主)と闇の世界が関係していたようだ。大相撲も広義でいえば芸能界だが、昭和の時代は興行とヤクザ(興行主)が密接に結びついていたと思える。相撲の世界は革新されたが、それでもまだまだ封建的といわれる。タテ関係や厳密な階級社会と実力主義(高給が約束される)が混在する「閉鎖社会」である。
 わたしはなにがなんでも、オープン(いわゆる純スポーツ化)がいいとは思わないが、力士と親方の関係、相撲協会と興行の関係、関取とタニマチ(昇進した場所で大概はまともな成績が残さない=タニマチとの交際がネックでろくに練習ができない)との関係などなど改善しなければならないことはある。
 今回の「野球とばく問題」は簡単に解決できる問題ではないと思う。いつもそうだがマスコミは人気があるとき(つまり新聞の売上やテレビの視聴率)は持ち上げるだけ持ち上げて、(こんな問題はマスコミはとっくに知っていたはずであり、知らなかったというならどんな取材をしていたのか?)、こういう不始末が起こると、徹底的にたたくという。大相撲に「愛情」がないのである。どうすれば問題が解決し大相撲がよくなるのかを考えて報道していただきたい。

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 NHK 6月22日

 大相撲の野球賭博問題で、日本相撲協会の調査に対し、野球を対象にした賭博をしたことを認めた力士ら29人のうち、10人以上が阿武松(おうのまつ)部屋の所属だったことが関係者への取材でわかりました。この部屋所属の力士のまげを結う「床山」が、賭博の仲介役をしていた疑いも持たれていて、警視庁は、阿武松部屋野球賭博の舞台となっていた疑いがあるとみて実態の解明を進めています。

 大相撲の野球賭博問題では、大関琴光喜が口止め料の名目で現金を脅し取られた疑いが持たれているほか、日本相撲協会の調査に対して、29人の力士や親方らが野球を対象にした賭博をしていたことを認めています。
 警視庁は、賭博を認めた力士らを中心に一斉に事情を聴いて調べを進めていますが、協会の調査で、賭博を認めた力士ら29人のうち、10人以上が阿武松部屋の所属だったことが関係者への取材でわかりました。また、この部屋所属の力士のまげを結う「床山」が、胴元と呼ばれる賭博の主催者との仲介役をしていた疑いが持たれているほか、関係者によりますと、この部屋の現役の幕下力士も仲介役をしていたということです。琴光喜など別の部屋に所属する力士も、この部屋の仲介役を通じて賭博をしていたとみられていて、警視庁は、阿武松部屋野球賭博の舞台となっていた疑いがあるとみて実態の解明を進めています。

ムネオ日記(鈴木宗男衆議院議員ブログ6月21日)より

 読売新聞、朝日新聞世論調査の数字に驚く。
 内閣支持率がわずか一週間で大きく下がっている。唐突(とうとつ)に「消費税率10%」を言ったことに、国民が即座に拒否反応を示したことになる。
 12年前、平成10年7月の参議院選挙で、時の橋本首相が投票日の一週間前のテレビ討論で、恒久減税について発言が迷走してしまい、そこを野党に突かれて惨敗し、橋本内閣退陣となった。あの時の流れを知る者として、何とも言えぬ思いである。
 昨日午前の報道番組を観た人から、「民主党の枝野幹事長も玄葉政調会長も、消費税について説明になっていない。きちんと答えていない」という趣旨の電話が何本か入ってきた。こうした声にしっかり答えていかないと、選挙で大きなしっぺ返しがくる。
 昨年の衆議院選挙で、「4年間消費税は上げない。20兆円無駄をなくし、財源に充てることができる」といった国民への約束を、菅総理はじめ与党幹部は想い出し、今一度原点に帰ることをお薦めする。
 公示まであと3日、どう説明責任を果たすのか。司(つかさ)々(つかさ)の任にある人は、早急に考えて戴きたい。このままでは、参議院での安定多数は夢のまた夢になってしまう。いよいよ政権を持つ重要性、トップリーダーの資質が問われることになる。
 
 大相撲の野球賭博問題は、終息するどころか、次から次へと拡がっている。どうなっているのだろうか。国技大相撲の危機である。
 相撲協会も警察任せではなく、協会として自主性を持って関係者を公表し、協会としての処分を一日も早く下すことが大事ではないのか。調査委員会に丸投げするのではなく、協会自らが毅然と対処することが求められている。
 国技大相撲の一ファンとして、相撲協会の立ち直りを期待したい。