今日だけは 「浮かれてもいい」 日本勝利

 
 正直、引き分けを願っていた。オランダとデンマーク戦を観る前までは。負けたけれど(あのオウンゴールがなければ勝敗はわからない)デンマークの守備は良かった。自分より強いチームと当たる場合は、こういう堅守で逆襲(カウンター攻撃)しかない。日本もデンマークと同じ戦法(たしかに4年間めざしてきた戦術とは違うけれど勝たなきゃ意味がない)を取るなら勝てる気が少しした(それほど楽観はしなかったけれど)。
 試合が始まる前に、カメルーンのベンチに4度目のワールドカップとなるDFのリゴベール・ソング・バアナグ選手が座っているじゃないですか。もちろん控えですが、試合に出ないとかのニュースは本当だった。

スポニチ=前日の6月10日は冒頭15分を公開したが、周囲の塀が低く内容が丸見えだったため、この日は警備を強化。警官が報道陣を見える場所から排除し、取材対応なしの完全非公開となった。
 カメルーンはここ3試合で計8失点。10日の非公開練習でもボランチと4バックの連係を確認していたが、守備の立て直しに躍起になっているとみられる。 カメルーンには内紛の火種があることも判明した。ポール・ルグエン監督(46)と、ベテランDFのR・ソング(33)の間に確執がある。 関係者は「もともと仲は良くなかったが、ここに来て、さらに悪くなっている」と証言する。
 
 
R・ソングは17歳の時に94年W杯米国大会に出場。その後も守備の要として君臨。国際Aマッチ136試合出場は同国史上最多記録。だが、最近は出場機会が激減。起用法をめぐって指揮官とベテランDFの間の溝が広がっている。ルグエン監督はR・ソングをW杯メンバーから外すことも考えたようだが、チームへの影響を考慮して選出に踏み切った経緯もある。

 ちょっとしたことだが、チーム内に不協和音を抱えていては、メンタル面も左右するスポーツ(サッカーだけじゃないけど)でチームプレイが重視されるだけに、勝利は遠のいた。
 しかし、日本の、この1勝はとてつもなく大きい。もしもIF が通用しないのはわかっているが、第2戦のオランダに何としてでも「引き分け」たなら勝ち点は積算4点、デンマークカメルーンに勝利して勝ち点が3。第3戦に日本は勝負をかけ無理して勝ち点3を取りに行くか(デンマークは前がかりになるから日本は4−1−4−1)か、固い殻に閉じこもり一瞬のスキをみてカウンター攻撃(この場合は6−3−1でいく)で決める。どちらにしてもオランダ戦が大事(心配なのが大久保嘉人選手で元気なのはいいが、くれぐれもレッドカードをもらわないように=これまですべてのチームが負けている
 とりあえず、こんな夢想が最終戦までみれるのも今だけ、今日は「浮かれてもいい」だろう。


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LOST MAN 8 (ビッグコミックス)

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平均7.8キロ…日本「走り勝ち」 岡田指示通り、データ裏付け W杯6月15日 9時21分配信(産経新聞

  国際サッカー連盟(FIFA)が公表したデータによると、14日のカメルーン戦における日本選手の走った距離の平均は7.853キロで、運動量で相手を圧倒していたことが分かった。勝負のポイントとして「走り勝つこと」を挙げていた岡田監督。選手たちが指揮官の指示通り、ひたむきにボールを追っていた事実がデータから裏付けられた。(細井伸彦)

 ■決勝点の本田、11.092キロ…カメルーンFWエトーは9.012キロ

 日本−カメルーン戦を含むこれまでの1次リーグ10試合を振り返ると、ある傾向が浮かび上がる。相手に「走り勝った」チームが5勝2敗3分けと優勢。オーストラリア、デンマークをのぞく8チームが勝ち点を挙げている。

 突出した数字を残したのが開催国の南アフリカ。標高1700メートルを超えるヨハネスブルクでの試合にもかかわらず、GKを含む13人の出場選手は平均9.143キロを走破。大会第1号ゴールを挙げたMFチャバララは、チームトップの12.297キロを走った。後半に追いつかれて引き分けに終わったが、「地の利」を見せつけたといえるだろう。

 この日の前半、日本選手が走った距離はトータルで53.572キロ。カメルーンの猛攻を受けた後半は運動量がむしろ増え、56.368キロを走った。最も長い距離を走ったのはMF遠藤で11.264キロ。決勝点を挙げた本田は、遠藤に次ぐ11.092キロだった。対するカメルーンの平均は7.354キロ。エースのFWエトーはチーム6番目の9.012キロにとどまった。

 初戦のカメルーン戦、第3戦のデンマーク戦を高地で戦うことになった日本は高地順化を図るため、5月26日から11日間、標高1800メートルのスイス・ザースフェーで直前合宿。疲労の残りやすい高地で追い込んだ影響が出たのか、10日のジンバブエとの練習試合後、一部の主力選手が体の重さを訴えたが、体調面の不安は杞憂(きゆう)に終わった。先制点を挙げた後は前線から激しいプレスをかけ、後半終了間際も再三のパワープレーによる猛攻を粘り強い防御でしのぎきった。

 昨年9月のオランダ戦では、前半からハイペースでボールを追いかけたが、後半はスタミナ切れ。立て続けに3失点を喫した苦い記憶がある。1次リーグ突破に向けて大事な19日のオランダ戦。そのときとは違う姿を見せつけるにはうってつけの相手だ。