菅内閣の姿勢を支持したい

菅内閣は発足から一夜明けた6月9日午前、首相官邸臨時閣議を開き、閣僚への昇格などで空席となった副大臣政務官人事を決定し本格始動した。ただ、菅直人首相は同日朝、記者団の取材に応じなかった。前日の記者会見で語った「取材を受けることで政権運営が行き詰まる状況」への懸念がその理由のようだ。
 菅首相は9日朝、宿泊先の都内のホテルを出発する際、記者団から荒井聡国家戦略担当相の事務所費問題を念頭に「さっそく政治とカネの問題が出たが、説明を求めるのか」との質問を受けた。これに対し、首相は「おはよう」と答えただけ。取材に応じるよう求める記者団に答えないまま立ち去った。
 
 鳩山由紀夫前首相の場合、原則として朝夕の1日2回、公邸前や官邸で記者団の「ぶら下がり取材」に応じ、その時々の政策課題に関する質問に答えてきた。菅氏の場合には、4日の首相指名以来、「おはよう」とだけ答えるケースが目立つ。

 臨時閣議では、副大臣政務官を決定。菅首相が掲げる「強い経済、強い財政、強い社会保障の一体的な実現」「最小不幸社会づくり」などの内閣の基本方針に沿って、各省の政務3役が一体で取り組む態勢を作る。

 わたしも以前から「広報」の欠点を指摘させていただいていましたが、「ぶらさがり」取材ほど安易な広報はないと感じている。結果論的には鳩山前首相側の広報戦略があまりにもぜい弱であったために、不用意な言質をとらえられて、「迷走」発言になった。首相は公式な記者会見を行うのが正しい。日常の発言は代理で「広報官(新設)」がおこなえば済むことである。

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