TBSはもっと説明を

 10日に書いた記事「市橋容疑者逮捕に際してのマスコミの暴走は恐ろしい」でもわかる様に本当に暴走している。総力報道!の後藤謙次さんは日ごろ何かといえば「説明責任」を口にするけど、身内だからと言って無視はしないでしょうね。
 
 TBS放送基準=TBSは、放送の社会的責任と公共的使命を認識し、メディアの特性を十分に活用して、文化の普及と向上に努め、平和で民主的な世界、より良い社会環境、地球環境の実現と、公共の福祉に貢献することを使命とする。 TBSは、電波が国民のものであるという原則にもとづき、基本的人権と世論を尊び、公正な立場を守り、自律を確保することによって表現の自由を貫き、広告、宣伝の社会的効用を高め、国民の期待と信頼にこたえる。

 産経新聞より。

 英国人女性、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=死体遺棄事件で逮捕された市橋達也容疑者(30)の送検中に警察官を突き飛ばし、けがをさせたとして、TBS社員(30)が公務執行妨害の現行犯で逮捕された事件で、TBS広報部は13日、「取材中に起きたことで、今は事実関係を調査中」とした上で、「混乱した中で、報道陣の誰がいつ逮捕されてもおかしくない現場だった」と釈明した。

 だが、現場の本紙記者やカメラマンによると、送検現場は警察、報道陣双方とも冷静で、突撃取材をしなければならないような状況ではなかったという。

 市橋容疑者は12日午前11時ごろ、千葉県警行徳署裏門に姿を見せた。送検される市橋容疑者は逮捕時と違い、ヨットパーカーのフードをかぶっているものの、ゆっくりワゴン車まで歩き、顔は表情まではっきり確認できた。報道各社は混乱もなく、整然と撮影や取材を続けた。

 ところが、市橋容疑者の車が裏門を出て曲がろうとした瞬間、逮捕された社員が車に向かって突進。県警の警察官に取り押さえられると、さらにこれを振り切り、車に向かおうとしたため、現場は混乱を極めた。決して「誰が逮捕されてもおかしくない現場」ではなかったという。

  


 社員はビデオカメラに内蔵された「ナイトショット」と呼ばれる赤外線撮影機能を生かし、暗い車内にいる市橋容疑者を撮影しようと試みたとみられる。関係者によると、社員は朝の情報・報道番組「みのもんたの朝ズバッ!」などの担当ディレクターだったという。

 
J−CASTより引用

 報道によると、男は同日11時半頃、市橋容疑者送検の様子を取材しようと、行徳署の門の近くにいた。市橋容疑者を乗せたワゴン車が門を出たとき、県警が張っていた規制ロープを超え、警察官の制止を振り切って車を追いかけたという。すぐさま数人の警察官に囲まれるも、男は警察官の手をふりほどいて車に接近。数十メートル走り、追いかけてきた警察官に取り押さえられた。


 行徳署は事前に撮影スペース用意していた
行徳署の署員によれば、市橋容疑者が行徳署に入った11日から、詰めかけた報道陣や一般人のために、「守っていただければ」と思い、ロープを張って撮影できるスペースを用意、「署内から移送車が出る直近まで撮影できるようにしていた」。報道陣も地面にガムテープを貼って陣地取りをしていた。

だが、行徳署が報道陣のために用意したのにも関わらず、市橋容疑者がワゴン車の乗って送検される際、男はロープを超えて車を追いかけた。更に、運転席側の窓ガラスを叩いて車を止めようとし、公務執行妨害で現行犯逮捕されたという。

報道関係者が取材時に公務執行妨害で逮捕されるのは異例だ。行徳署の署員も

そうですね。みなさん(ルールを)守ってますからね」と話している。


 みのもんたの朝ズバッ!」は11月2日にも謝罪
TBS広報部によると、男はTBS情報制作局のディレクター。重大事件が起きた際に、幾つかの番組のメンバーから編成される取材チームの一員として行徳署に出向いていた。元々の所属は「みのもんたの朝ズバッ!」だという。

また、TBSの取材チームから、どの程度の人数が現場に居合わせていたかは把握しておらず、

「当社の社員が逮捕されたことは事実です。取材中に起きたことであり、事実関係を確認しているところです」
というコメントを出している。現段階では会見を開く予定はないという。男が所属していた「みのもんたの朝ズバッ!」は、08年2月の放送で割り箸が喉に刺さって男児が死亡した事故の民事訴訟を取り上げた際、「不公正な報道で重大な放送倫理違反がある」とBPOから勧告を受け、09年11月2日に番組内で謝罪している。

市橋容疑者の移送を巡っては、11月10日夜、新幹線で東京駅に到着した際にも報道陣が殺到。ホームが人で溢れかえった。数回、将棋倒しになるシーンも見られるなどし、報道陣に対して批判的な声も挙がっている。

時事通信

 千葉県市川市の県警行徳署で市橋達也容疑者(30)の送検現場を取材していたTBS社員の現行犯逮捕について、同署は12日、「容疑者を乗せた車の前方に立ちふさがり、警備の警察官を突き飛ばすなどしており、悪質と判断した」と説明した。
 同署は同日夜、逃亡の恐れはないとしてこの社員を釈放した。今後も任意で調べるとしている。

 同署によると、公務執行妨害などの容疑で現行犯逮捕されたのは、TBSテレビ情報制作局ディレクターの男性社員(30)。

 社員は同日午前11時半ごろ、行徳署前の路上で警備に当たった警察官を突き飛ばした上、市橋容疑者を乗せた車の前に立ち進路を妨害し、制止しようとした別の警察官を振り払ったとして逮捕された。
 車両側面のガラスを数回たたき、容疑者の名前を呼んだという。大谷毅副署長は「飛び出さないよう注意したが警告に従わなかった」と話した。

 社員は釈放後、「撮影しなければという思いに駆られ、体が勝手に動いてしまった。軽率だった。申し訳ありません」と話した。