白羽ゆりさんロングインタビュー1

アサヒ・コム「スター★ファイル」より引用
 初舞台を前にした白羽さんにロングインタビューし、宝塚時代の思い出や卒業後の様子、新しい舞台にかける思いを聞きました。(インタビュー・中本千晶氏、写真:岩村美佳氏)


 ―卒業から4ヶ月が過ぎましたが、今はどんな日々を過ごしていらっしゃいますか?  
 
 朝起きて、コーヒーを飲んで、犬のお散歩をして、いろんな舞台をみて…。舞台も控えているので、バレエや歌のレッスンにも行きます。今までは劇団レッスンがありましたが、これからは、どのスタジオが良いのが自分で調べて、自分のお金を出して行くわけですから、世の中にはこんなにもいろんなこと、自分の知らないことがあるんだ!という感動が日々ありますね。
 これまでは時間がなかったので、ゆっくり過ごすこと自体も、私のなかではとても新鮮です。でも、そんな中でも自分磨きは続けていたい。もちろんそれは、舞台を控えているからというのもあるのですが、同時に、女性であるということを常に感じていたいというのもあります。
 在団中は、客席から観てくださったり、お手紙をくださったりするお客さまが、いつも身近な存在でしたし、逆に、お客さまがどういうことを思われているのかを常に考えていました。それが卒業した今は、ファンの皆さまも含めた世の中の皆さんがどういうことを思いながら生活されているのかなということに、とても興味がわいてきています。
 たとえば、お花を見てきれいだなと思ったり、自転車を買って街を走ってみたり、タンゴの個人レッスンを始めてみたり、普通にジムにいってみたり、海外旅行にも行きましたし…身近なちょっとしたことが、今は本当に楽しいですし、いままでそれだけ走り続けていたんだなということを改めて感じます。
――じつは私、白羽さんのそんな毎日をブログでも拝見しています。とても楽しそうに書かれていますよね。
 わあ、ほんとうですか!! じつはブログどころか、パソコンも持っていない生活だったんですよ。でも、このあいだ連続テレビドラマ「華麗なるスパイ」にゲスト出演させていただいたときの紅井令子という役がなんと「株を暴落させるハッカー」。パソコンを使いこなすシーンもあったので、「これはパソコンも持ってないんじゃお話にならないな」と思って、いちおう買ってみました。…でも使い方は未だにあやしいんです(笑)。