政権選択の衆院選 反民主の人1 


元木昌彦 深読み週刊誌 20090730 「民主政権」で浮かれるメディア マンネリ選挙報道にウンザリ

 (中略)週刊誌のマンネリ選挙報道にうんざりしているからだ。 どれを読んでも同じことしか書いていない。しかも、今週のポストと朝日は、タイトルまでほとんど同じである。

民主党政権『得する人』『損する奴』」(ポスト)、「民主党政権で得する人損する人」(朝日)

すべてのマスメディアが「民主党政権」ができたように浮かれているが、それほど民主党が大勝できるか、私は疑問に思っている。


朝日の「ギロン堂」で田原総一朗さんが、今回の総選挙は、民主党にとっても予想外の厳しい選挙になると書いている。その理由の1つは、東京都議選挙で民主党が勝ちすぎたこと。有権者というものは、バランス感覚を働かせるものだからだ。


2つ目は、民主党は野党であるのに『与党』扱いされていることである。「民主党は攻めの技術には長けているが、守りには全く慣れていない。40日間もの間、守り守りで自民党の攻めに対応するのは決して楽な作業ではない」。


3つ目は、民主党が掲げているバラ色のマニフェストの財源問題。民主党は歳出102兆円の中にムダが多いと主張するが、「自民党財務省も全面的に否定している」。


 財源の捻出問題は、政権奪取してからの話になるが、民主党にとっては長く厳しい選挙戦になるはずだ、と私も思う。スキャンダルや失言も飛び出すかもしれない。ゴルフのように、パー241(過半数)から、いくつボギーやダボを叩いて、いくつ議席を減らすのか。民主党単独過半数危うしと見る。