こんな言論を掲載する毎日新聞はどうだろうか

  2009年8月6日毎日新聞夕刊 専門編集委員牧太郎氏『大きな声では言えないが・・・』 「法」より大事なもの という表題。まず、暴力団山口組の暴力行為を正当化する。次に、日教組の教育研究全国集会の宿泊を拒否したグランドプリンスホテル新高輪を擁護。「でも・・・・3億円の支払いを覚悟してでも信用を守る」というホテルマンもいる。

  「法」より大事なものがある、という「主張」もちょっぴり、僕には理解できる。 

 前段と後段を結ぶ文章はこうだ。今でも(それが違法でも)芸能界の一部は「その筋=暴力団」とそれ相応の付き合いをして、身の安全を守っている。これから読み解けば、 

   暴力団や右翼とのつきあいが大事=法よりもということになる。    

 こんなコラムをよくも堂々と毎日新聞は掲載できるものだ。反省というより解散した方がいい。毎日新聞にはメールを送りました。

 
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 1952(昭和27)年の暮れ、人気俳優・鶴田浩二さんのマネジャーKさんは新春興行の″あいさつ〃で、神戸の3代目山口組を訪れた。土地土地の顔役に〃それ相応のあいさつ〃をするのが当時の慣例。Kさんは田岡一雄組長に現金と「浅車のり」を渡そうとしたのだが……組長は「わしらはこじきやない。失礼やないか」と押し返した。


 翌年1月6日夕方、事件が起こった。4人の山口組員が大阪市天王寺区の旅館に上がり込み、宿泊していた鶴田さんをウイスキー瓶で殴りつけ、鶴田さんは救急車で近くの病院に運ばれた。世に言う「鶴田浩二襲撃事件」である。「失礼なこと」に対する制裁? 背後には「美空ひばりとのジョイント公演」をめぐる行き違いがあったと報じられたが、芸能界は「山口組の恐ろしさ」を痛感する。二枚目の顔にキズがついたら、おしまいだ。


 警察、新聞・テレビは「暴力団と付き合った芸能人」を批判するが、今でも(それが違法であったとしてもと芸能界の一部は「その筋」とそれ相応の付き合いをして、身の安全を守っている。そんな「芸能界の悩み」に似た事件がホテル業界で起こった。


 一昨年5月、日教組は毎年数千人規模で行われる「教育研究全国集会」の会場使用・宿泊を東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪と契約した。ところが、11月に入り、突然、ホテル側が会場使用・宿泊を拒否。日教組の申請を受けた東京地裁は12月に会場使用を認める仮処分を出したが、プリンスは従わず全体集会は中止に追い込まれた。


 拒否の理由は……前回の大分・別府で行われた全国集会に街宣車が約150台も集まり、開催1カ月前から抗議活動が始まる騒動。プリンスホテルは品川駅に近く、周辺に病院や学校もある。集会が予定された昨年2月2〜4日には近くの12の学校で入試が行われる。7000人を超す受験生が騒音や交通規制に悩まされ、取り返しのつかない事態も?


 「宿泊拒否」を禁止する旅館業法は十分承知。「集会の自由」は憲法が保障した国民の権利。それでもホテル側は「お上(=法)」に反して、先月28日、裁判で負けた。「でも……安全・安心がホテルの信用。3億円の支払いを覚悟してでも信用を守る」というホテルマンもいる。商人道があえて選んだ違法への道? 「法」より大事なものがある、という「主張」もちょっぴり、僕には理解できる。(専門編集委員