アリス復活の道 今夜NHK


SONGS 第97回 「アリス」
チャンネル:総合/デジタル総合  放送日:2009年 7月 8日(水)  放送時間:午後11:00〜午後11:30(30分)

冬の稲妻』(1977年10月)作詞は谷村新司氏、作曲は堀内孝雄氏。


涙の誓い』(1978年3月) 作詞・作曲は谷村新司氏、編曲は石川鷹彦氏。

ジョニーの子守唄』(1978年10月)作詞は谷村新司氏、作曲は堀内孝雄氏、編曲は石川鷹彦氏。

狂った果実』(1980年7月)作詞は谷村新司氏、作曲は堀内孝雄氏、編曲は石川鷹彦氏。

今はもうだれも』(1975年9月)アリス初めてのヒット曲。作詞・作曲は佐竹俊郎氏、編曲は矢沢透氏。

帰らざる日々』(1976年4月)作詞・作曲は谷村新司氏、編曲は篠原信彦氏(ストリングス編曲は青木望氏)。

ストリングス(英語:strings)は、弦楽器および弦楽器を主体とした演奏のこと。
日本では、ポップスや歌謡曲にヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスなどの弦楽器演奏を加え、クラシックな雰囲気を出す際に、その演奏や演奏者チームを特に「ストリングス」と称している。

ザ・ベストテンで1位になった「チャンピオン」の映像。400人のファンが四方にその真ん中で歌うアリスの3人。映像はアリスが33年ぶりに神田共立講堂(正式には共立女子学園講堂。アリスの東京の初コンサート会場)を訪ねる。この講堂で大きくなったアリス。
 

ニッカンスポーツ2009年6月15日
 日本を代表するフォークグループ、アリスが2009年7月20日、70年代に“フォークの聖地”と呼ばれた東京・神田共立講堂で、約33年ぶりとなる一夜限りのライブを行うことが6月14日、分かった。外部への貸し出しを中止していた同講堂を2年越しで口説き落とした。「思い出の地でもう1度ライブをやりたい」との願いが通じた谷村新司さん(60)堀内孝雄さん(59)矢沢透さん(60)の3人は「やっぱりここしかない!」と声をそろえた。

 アリスは同ライブの4日後から28年ぶりの全国ツアー(40公演)をスタートさせるが、前夜祭の舞台としては最適のステージとなる。「ブレークする前のチューリップ、かぐや姫オフコースらとアリスが競い合っていた場所。懐かしい」。3人がそう言い切るだけの理由があった。

 「共立講堂はアリスが東京から全国を制覇していくための“とりで”だった」。30年前に発売した著書「帰らざる日々」でこう記したほど思い入れが深い。東京初のリサイタルを行い、1973年からの4年間で10回の舞台に立った。1975年に初のヒット曲「今はもうだれも」が世に出た直後のステージは今でもまぶたに浮かぶという。楽屋にまで会場の熱気が伝わり、目の前の約2000人の熱気に圧倒された。ステージ上で初めて鳥肌が立ち、この日を境にフォーク界のチャンピオンへの階段を上り始める。

 聖地ではアリスのほか、吉田拓郎井上陽水甲斐バンドら、そうそうたる面々がステージに立ち、かぐや姫、グレープ、ガロが解散コンサートを行った。3人は「誰のファンとか関係なく、この客席で青春を過ごした人はものすごくいると思う。そこにいるだけで、そのころの自分を思い出すだろうし、お客さんだけじゃなく、ホールにも『ありがとう』を言いたい」と話す。収益の一部をチャリティーとして寄付しホールへの感謝の気持ちを形にする。

 今年で3人とも還暦を迎える。思い出の地に新たな歴史を刻んだ後、谷村が「年齢を考えると命を削るようになる」と闘争心を燃やす全国ツアーに向かう。そこには「それぞれの秋」を迎えつつある団塊世代の仲間たちが待っている。