怒りの声か  あきらめか 阪神大敗


サンケイ

交流戦阪神5−10日本ハム、最終戦日本ハム2勝1敗1分、17日、京セラD大阪)株主もドッカーン! 阪急阪神ホールディングス株主総会が17日、大阪市内で行われ、低迷する虎への痛烈批判に南信男球団社長(54)が謝罪した。同日夜の日本ハム戦も被安打21、10失点の大敗で首位巨人に13.5差。ふがいない真弓阪神に株主も堪忍袋の緒が切れた!!

 あ〜ぁ、情けない。昼は球団社長が頭を下げ、夜は虎投がメッタ打ち…。赤っ恥の1日を真弓監督のうめきが締めくくった。

 「下柳は何とか粘ってくれるかと思ったが…。タイミングが合っていたので早めに変えた。渡辺もね。相手が当たっているので、タイミングが外せなかったな

 下柳を皮切りに投手陣が次から次へとメッタ打ちを食らい、2005年7月30日ヤクルト戦(甲子園、22被安打)以来となる21被安打(10失点)の屈辱負け。前日6月16日にようやく5連敗を止めたと思ったら、一夜にしてダメ虎に逆戻りしてしまった。

 その約10時間前、球団フロントも冷や汗をかかされていた。大阪市内で開かれた、阪急阪神ホールディングス(HD)の定時株主総会。グループ首脳が勢揃いした前で、南球団社長が株主の怒りの言葉に謝罪するという、異例の事態が起こったのだ。

 質疑応答も終盤に入りかけたころ、中年男性のある株主が低迷する虎について厳しい口調で批判した。

 「タイガースは低迷している。新外国人が去年もダメで、今年はもっとダメ。新人を含めてどんなポイントでやっているのか。訳が分からん。ハズレばかりということを、どう考えているのか

 緊急補強したブラゼルが活躍しているとはいえ、昨オフに年俸1億8000k万円をかけて獲得したメンチは2軍調整中。しかも常勝軍団だったチームは一気に失速…。南球団社長も「今は答えを十分に持ち合わせていないが、中長期的な視野で若返りが一番の急務と考えています」と返答するのが精いっぱい。そして、「ふがいない成績で、ファンだけでなく株主のみなさまにまでご心配をかけて、申し訳ありません。真摯(しんし)に受け止めて来シーズン以降、考えていきたいと思います」と壇上で頭を下げた。

 夜になっても今度は試合で冷や汗。しかも6回の守りで鳥谷と金本が交錯。主砲がうつぶせに倒れた。大事には至らなかったが、まさに踏んだり蹴ったりのボロ負け。交流戦も負け越しが決まり、ついに首位・巨人と13.5差。昨年、逆に巨人と最大差13をつけて首位を走っていたデッドラインをついに超えてしまった。
とにかく自分のチーム(の調子を)をあげていくことが最優先です」指揮官が何を言ってもむなしく聞こえる。虎党はもとより、株主まで怒り出した。グループ内の虎の立場も危うくなってきた。(野下俊晴)