柚希礼音(ゆずき・れおん)さんの誕生日です。

 ☆☆ 柚希礼音さんは1999年入団第85期生。星組男役トップスター。愛称は「ちえ」。身長172cm。出身地は大阪市福島区
 ☆2009年1月22日宝塚歌劇団から星組の次期トップスターに柚希礼音さん、同じく娘役トップスターに夢咲ねねさんに決定したことが発表された。

宝塚歌劇支局070106」より引用。

 星組期待のホープ柚希礼音さん主演のバウ・ミュージカル「ハレルヤGO!GO!」(稲葉太地氏作、演出)が、宝塚バウホールで開幕した。2007年01月02日(火)〜01月15日(月)星組公演。
 安蘭けい(あらん・けい)さん宝塚大劇場トップお披露目公演「さくら」「シークレット・ハンター」のチラシが正月元日から配布され、2番手扱いとなった柚希さん。上り坂の魅力が、このバウ公演でも爆発、稲葉氏の若い感性が反映された等身大の青春ストーリーが柚希さんにぴったりとはまって、バウ久々のヒットとなった。
 まずは柚希さんを中心に和涼華(かず・りょうか)さん、綺華れいら(あやか・れい)さんのプロローグのダンスシーンから開幕。若くはつらつとした大型男役3人のダンスはいかにも星組らしい雰囲気。早くも手拍子がわく。
 時は現代。ダンサーとして成功したデニス・ガルシア・ジュニア(柚希さん)が、結婚式を挙げるために故郷の田舎町に帰ってくるところから始まる。幼なじみからなぜ故郷で挙式するのかと訪ねられたジュニアは、夢を果たせなかった父親の思い出話を語り出す。
 ここから舞台はディスコ全盛の1975年にワープ。父親のデニス(柚希さん)母親ブレンダ(陽月華(ひづき・はな)さん)のダンスがとりもったラブストーリーが展開していく。

 「ハッスル」や「ドゥー・ザ・ウェー」など75年当時の大ヒット曲がふんだんに登場、ディスコ世代には涙ものの懐かしさ。稲葉氏は29歳というからちょうど作者の両親の時代のお話だ。しかし、ノスタルジックな雰囲気はなく、等身大の若者を描いた青春群像になっており、ストーリーテリングも巧みでテンポもよく、何でもない話が、非常に心地よく展開、最後には思わずホロリとさせる結末まで用意、柚希さん主演作にぴったりのさわやかな後味のミュージカルに仕上がった。

 柚希さんは、これまでクラシック系のダンスに非凡な才能を発揮していたが、今回はディスコダンスに挑戦、ちょっとワルぶった役どころと共に、セクシーな男役として新生面を開拓した。
 この公演を最後に宙組に娘役トップスターとして組替えになる陽月さんも、持ち前の華やかな雰囲気を自然体の演技で体現。柚希さんとの最初で最後の本格的な共演に花を添えた。

 優等生的なドラマ展開だが、変にウエットにならない仕上がり。稲葉氏としても前作よりは数段よく、今後に大いに期待したい。東京公演がないのが残念。

TAKARAZUKA SKY STAGE  '07年星組/バウ・千秋楽/主演:柚希礼音さん、陽月華さん。 放送予定:06月26日 23:30、07月03日 00:00、07月13日 19:30 (145分)。

 アメリカの田舎町。高校卒業以来、父親の工場で働いているデニス(柚希さん)の趣味は、毎夜のディスコ通い。ある日、デニスは有名なテレビ番組が「ニューイヤーイブ・ダンスコンテスト」を開催することを知り、出場を決める。優勝者にはダンサーとして番組と契約できるというのだ。その夜、いつものディスコへくり出したデニスは、一人の女性(陽月さん)に出会う。デニスは彼女との息のあったダンスに酔いしれるが、そこに恋人のモニカ(蒼乃夕妃(あおの・ゆき)さん)が現れ、2人は離されてしまう。それ以来、その「運命の女」を探すデニス。モニカは落ち込み、そんなモニカをブライアン(和涼華さん)が励ますのだった。はじめて会った夜から1か月、デニスの前にあの夜の彼女が現れる。彼女は厳格な母親の目を盗んで踊りに来ていたブレンダだった…。