今日の宝塚録画 WOWOW宝塚への招待 アデュー・マルセイユ』-マルセイユへ愛を込めて-

 宝塚への招待(18時40分〜20時30分)は、2007年花組公演「『アデュー・マルセイユ』-マルセイユへ愛を込めて-」をお届けする。
 退団後もミュージカル「マルグリット」主演など精力的に活動をする元・花組トップスター春野寿美礼さんのサヨナラ公演となった作品。 作・演出は「エリザベート」の小池修一郎氏。1930年代初頭のマルセイユを舞台にした、ピカレスク・ロマン風味溢れるミュージカル。 禁酒法時代のアメリカに高級ワインを密輸する計画を持つ粋でダンディな男と、マルセイユを浄化するために努力する清純な女の間に恋が生まれ、偽札事件に巻き込まれて行く。
 出演は、春野寿美礼さん 、桜乃彩音さん、真飛聖壮一帆さん、夏美ようさん、梨花ますみさん、愛音羽麗さん、未涼亜希さん ほか。


 ☆2007年9月21日〜10月29日 花組宝塚大劇場公演・2007年11月16日〜12月24日 花組東京宝塚劇場公演 ミュージカル・ピカレスク『アデュー・マルセイユ』−マルセイユへ愛を込めて− 作・演出/小池修一郎氏。
 

1930年代初頭。アメリカで禁酒法が実施されていた時代。美しい港町マルセイユはマフィアが支配するフランス一の犯罪都市でもあった。 この町で生まれ育った男ジェラール・クレマン(春野寿美礼さん)が14年ぶりに帰って来る。街の歓楽街を仕切る「夜の帝王」シモン・ルノー真飛聖さん)が出迎える。駅前の大階段で、対立するオリオンとスコルピオの二派のギャング同士が女を巡って争い、女をかくまった観光ガイドのマリアンヌ(桜乃彩音さん)は、ジェラールに助けられるが「マルセイユを汚す夜の男たちの助けは受けない」と拒否し立ち去る。少年時代ジェラール(望海風斗さん)は、親友シモン(冴月瑠那さん)を助けるため、濡れ衣を着て少年院に送られたが、今はアメリカン・マフィアとの繋がりを持ち、高級ワインの密輸ルート開拓の為シモンに力を貸して欲しいと言って帰郷したのだ。

 実はジェラールは、少年院での模範生ぶりを国際刑事警察の創設者に見込まれ、今では捜査員となっていた。フランスとアメリカを結ぶマフィアの密輸ルートを探るため、派遣されて来たのだ。ジェラールは、シモンの経営するカジノで人脈を拡げる。

 ジェラールは、彼とシモンの母親(絵莉千晶さん)たちが一緒に働いていたマルセイユ名物のサボン(石鹸)工場を再訪する。今では廃業した工場は、婦人参政権運動「アルテミス婦人同盟」の活動拠点となっており、メンバーは、昼は観光ガイドとして働いていた。アルテミスのリーダーはマリアンヌであり、理解ある市議会議員モーリス・ド・ブロカ(壮一帆さん)の指導のもと、ソルボンヌ大学受験を目指していた。廃工場でジェラールとマリアンヌは再会する。ジェラールは、アメリカではマルセイユ石鹸は高級品であることから婦人同盟の活動資金獲得の為に、サボンを造ることを提案し、モーリスも協力を申し出るが……。